【戦国策×現代】評価は難しいという話


評価。

いろいろと意味のある言葉ですね。それ自体が肯定的な意味だったり、評価するという行為の意味だったりします。

世は戦国時代、評価の難しさが表面化した出来事がありました。

-----
※情報元がある場合は、情報元は関連リンクにあります。
※情報元のページは、各社の保存期限によりリンク切れの場合があります。
※記事内に動画がある場合、動画再生の際には音量にご注意ください。
-----


本題の前にちょっとだけ。こちらの物語を読むための前座みたいなものです。すこしだけお付き合いくださいm(__)m

【戦国策とは?】
古代の中国大陸での戦国時代。その時代での各国の動向や説客(戦略家や外交家、弁論家ら)の働きをまとめて記録した本です。戦国策の編纂は前漢時代(秦の後の王朝)に劉向が行いました。

戦国時代には秦・趙・韓・魏・楚・燕・斉の戦国七雄、宋・東周・西周・中山などの国々がそれぞれの生き残りと天下統一を賭けて争っていました。世に言う「諸子百家」の時代です。

【今回のお話の登場人物】
・武霊王 趙の国の国王。周辺国や北方への進攻を行い、趙を強国に押し上げた。
・牛賛  武霊王の臣下

ではお話をはじめましょう!

騎兵隊、評価される


毎度どうもです。趙となると必ず出てくる「胡服騎射」(こふくきしゃ)ですが、今回もやはり胡服騎射です。胡服騎射の話については下記のリンクをご覧ください。

・【戦国策×現代】人は常識に拘束されるという話: わかる!航空自衛隊
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/446325157.html

・【戦国策×現代】組織は老化するという話: わかる!航空自衛隊
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/446762778

趙の国の軍事制度や政治制度を変革した武霊王は、たびたび国に進攻してくる北方民族の胡に逆に進攻します。そこで活躍したのが騎兵隊。いままでの戦車隊の戦闘から機動性や地形に囚われない戦い方から、趙軍は勝利を収めます。

そこで恩賞が与えられることになるわけですが、恩賞が多く与えられたのは新型の兵種である騎兵隊でした。そこで戦車隊からは当然のように不満も出ます。

武霊王と牛賛は論争が行われ、旧兵種はそのときは役に立っただろうけど、今はいまの戦い方があるのだ!という武霊王の言い分のほうが結果的に受け入れられた(?)というお話です。

評価基準は難しい…


今回の武霊王と牛賛の論争の見方は評価基準についてです。評価基準というと一見、客観的で自明のような印象ですが、実はとっても難しいものだと思います。

例えば給料のこと。働くうえでは絶対に気になる基準ですが、この基準もあるようでないようなものです。給料は何を対象に支払われるのか?と見れば…

・出来上がった成果物(技術職やコンサルタントなど)
・時間(多くの会社員・公務員、弁護士など)
・能力(会社員・公務員)
・その人自身(顧問など)
・勤続年数(会社員や公務員)
・年齢(会社員や公務員)

など、いろいろな対象が見えてきます。対象を見てもいろいろとある基準ですが、対象以上に厄介なものがあります。

ズレ-期待と成果


評価基準で一番厄介なのは事前の期待と事後の成果のズレです。

趙の騎兵隊の話は事前の期待値が高かったし、事後の成果も良かったので期待と成果が一致しているからそんなに問題はなさそうです。問題があるとすれば「いままで通りでいいのに」「変える必要なんてない、いままでどおり、安定で」という人たちとの衝突です。

ズレという点で見てみましょう。

例えば事業を大きくするために誰かを雇用する場合、事前に支払う額を決めて募集を出しますね。その額が月額30万円だったとして、入社後の評価が30万超えた場合・未満だった場合です。

評価基準としてはどちらもむずかしい面があると思います。期待以上の成果に対してプラスの支払いをする場合は同僚の反発は避けがたい、期待未満の場合も本人のモチベーションは下がってしまいます…

雇用前に職務能力が能力値としてわかれば楽ですが、その能力値そのものも100%成果につながるとはいえませんから、なおさら、厄介です。

お金の払い方・基準は永遠の課題


基準も対象もバラバラ、事前の期待と事後の成果は必ずズレる(どっちの方向でも)と評価基準は意外と厄介な問題があります。

月給で支払われる給料は、一面では「安定した雇用」とはいえますが、もう一面では月単位のとっぱらいと言えます。だからこそ一ヶ月の拘束代金を含むという感じになります。「なら時給は?(^^)」となるかもしれませんが、時給でも1時間という単位のとっぱらいですから、10分働いて50分休むということもできます。

労働への値段の付け方はとっても難しいですね。雇う方も雇われる方も、どちらも満足な評価基準はないでしょうし、これからも永遠の課題として話し合われるのかと思います。

戦国時代も現代も恩賞(給料)については真剣だ!ということは間違いないようです。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 騎兵隊への恩賞を巡って対立が起きました。

  • 評価基準は難しい問題です。

  • 労働や成果の値段の付け方は永遠の課題です。


【戦国策を楽しめる本】
戦国策 (講談社学術文庫)

近藤 光男 講談社 2005-05-11
売り上げランキング : 161856
by ヨメレバ

戦国策に掲載されている多くのエピソードの中から、役に立ちそうなエピソードに絞って紹介してくれる本です。「漁夫の利」も戦国策から出ています。

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

原 泰久 集英社 2006-05-19
売り上げランキング : 15530
by ヨメレバ

戦国時代を描く作品です。秦から始まる統一戦争と各国を巻き込む動乱、少年の大志や仲間との行動など、楽しめる作品です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/451268527

この記事へのトラックバック