【自衛隊×採用試験】医学科学生と看護科学生ー防衛医大から医師・看護師・保健師へ


防衛医科大学(ぼうえいいかだいがく)

防衛省の大学のひとつで、お医者さんなどの養成をしている医科大学です。

防衛省の医科大学に入るための試験、入試があります。

※この記事は、自衛隊に入りたい!けれど入り方(採用試験)が分からない…という方のためのものです。自衛隊の採用試験の内容、試験そのもの、働き方などを紹介しています。
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すぐに分かる!医学科学生・看護科学生(防衛医大)ナビ


医学科学生・看護科学生(いがくかがくせい・かんごかがくせい)とは、自衛隊や防衛省の防衛医科大学校(ぼうえいいかだいがっこう)に入学するための試験、つまり入試です。

防衛医科大学はその名の通りで医科大学、一般的な意味での医科大学と同じ仕組みです。違う点といえば医師・看護師・保健師の資格取得の学習以外に、幹部自衛官として必要とされる訓練をすることです。

陸海空自衛隊や防衛省では医師や看護師・保健師という医療従事者を求めています。防衛医科大学は、4年(看護科学生)から6年(医学科学生)間の養成課程を通じて医師・看護師・保健師として活躍できる人、同時に陸海空自衛隊の衛生部隊や病院で仕事ができる幹部自衛官を養成する学校です。

「医師たる・看護師たる・保健師たる幹部自衛官」の養成を目的にした学校ということですね。

医師免許や看護師免許・保健師免許を取得したい方で、同時に自衛官として働きたい方にはおすすめな試験です。

※看護科学生については自衛官コースのみ紹介します。看護科学生は防衛省の技官コースもあります。

どんなお仕事?


医学科学生・看護科学生として採用されるとどういったお仕事をするのでしょうか?

・医科大学の学生として学業に励みます。
・医師免許・看護師免許・保健師免許を取得してもらいます。
・幹部自衛官として必要なこと、指揮官として必要なことを訓練します。

オススメな人


将来のお医者さん、看護師さん、保健師さんの卵となる医学科学生・看護科学性です。どのような方におすすめでしょうか?

・医師免許・看護師免許・保健師免許が欲しい方。
・医療分野の幹部自衛官として働きたい方。
・国内外の災害対応や有事の際の医療活動に従事したい方

試験ガイド-医学科学生・看護科学生



・応募できる人(年齢制限など)

 18歳以上21歳未満の人→高卒者(見込含)と高専3年次修了者(見込含)

医学科学生・看護科学生ともに年齢条件は同じです。

・応募できる期間(医学科学生・看護科学生同じ)
 受付期間 平成29年9月5日(火)~29日(金)

・募集している人数
2017年4月7日時点では不明です。募集要項が準備中です。(発表次第、更新します。)

・試験科目
【医学科学生】
1次:筆記試験(国語、数学、英語、理科)
2次:面接・小論文・身体検査

【看護科学生】
1次:筆記試験(国語、数学、理科、英語、作文)
2次:面接・身体検査

・試験日(試験時期)
【医学科学生】
1次:平成29年10月28日(土)・10月29日(日)
2次:平成29年12月13日(水)~15日(金)のうちの1日

【看護科学生】
1次:平成29年10月14日(土)
2次:平成29年11月25日(土)・26日(日)のうちの1日

医学科学生と看護科学生の受験日時が少し違うので、受験するときは注意されてください。

・合格発表(発表時期や発表方法)

【合格発表の日】
医学科学生:1次は平成29年11月29日(水)、最終合格は平成30年2月14日(水) 
看護科学生:1次は平成29年11月10日(金)、最終合格は平成30年2月2日(金)

【合格発表の方法】
1 合格された方のみに通知されます。(1次・2次試験ともに)
2 地方協力本部に受験番号が掲示されます。
3 自衛官募集HPに受験番号が掲載されます。(最終合格者のみ)

・倍率(応募者÷採用者 平成27年度)
医学科学生は79.1倍、看護科学生(自衛官コース)は30.7倍です。女性だけに限定すれば医学科学生が68.2倍、看護科学生が30.8倍です。

※応募者と採用人数は…
医学科学生:6723名(うち女性2046名)が応募、85名(うち女性30名)が採用。

看護科学生:2302名(うち女性1848名)が応募、75名(うち女性60名)が採用。

※倍率とは、採用者に対する応募者の多さです。高いほど人気があり、合格の難しさがあがります。10人の採用に対して20人の応募があれば倍率は2倍です。

※※試験ガイドは募集要項を基に作成しています。より詳細な事柄は募集要項(下の方の関連リンクに貼っておきます)をご確認ください。変更点などがある場合があります。

医学科学生・看護科学生の給料と階級


医学科学生・看護科学生は防衛省職員という形で防衛医科大学に入ることになります。最初から自衛官という形ではありません(そのため階級はなし、卒業時に自衛官になります)。あくまでも将来の幹部自衛官ということです。

学生であると同時に防衛省職員となる医学科学生・看護科学生には学生手当として月額11万1800円(平成28年4月1日現在)が支給されます。また、年2回のボーナスが支給されます。

入隊後の教育など


防衛医科大学で4年から6年間、医師免許・看護師免許・保健師免許の取得のための学習をしてもらいます。同時に1年生のときから自衛官として必要なこと、幹部自衛官として必要とされることを卒業まで訓練していきます。

自衛官として、同時に医師・看護師・保健師として仕事ができることを目指してです。

防衛医科大卒業後は、陸海空自衛隊それぞれに任官、それぞれの自衛隊の幹部候補生学校で幹部自衛官として必要とされること(部隊指揮や体力など)の教育訓練を受けることになります。

医学科学生・看護科学生=(防衛医大で学習+訓練)×幹部候補生学校で訓練

という形になり、かなり忙しくなります。

※防衛医科大在学中の自衛官としての訓練の一例
教練、体育、部隊での研修など。

タナカさん受験する!-具体的に見てみよう


縄文高校3年生のタナカさん、お医者さんになろう!と思って日夜勉学に励んでいます。そこに災害派遣などで仕事をしている自衛隊のお医者さんを見て「私も自衛隊で医師になろう」と思いました。

・18歳 OK

年齢だけが条件、受験できます。

他の医療系採用試験との違いー自前養成・義務・償還金


自衛隊では医学科学生・看護科学生の他にも、歯科・薬剤科幹部候補生、医科・歯科幹部自衛官などの医療系の採用試験があります。具体的にはどう違うのでしょうか?具体的には3つの違いがあります。

1 自前で養成するー未経験者歓迎
2 自衛隊で働く義務
3 償還金ーお金を返す義務

では、みていきましょう。

1 自前で養成するー未経験者歓迎

医学科学生・看護科学生は…

・将来の医師・看護師・保健師 → 防衛省が自前で養成する。
・将来の幹部自衛官

と未経験者を採用する仕組みとなっています。医科・歯科自衛官と陸上自衛官(看護)が「免許取得者+経験者」、歯科・薬剤科幹部候補生が「免許取得者」を対象にしているのとは違います。そのため年齢だけが条件となっています。

2 自衛隊で働く義務
医学科学生と看護科学生は卒業後は陸海空自衛隊いづれかで働かなくてはいけません。防衛省の医科大学である防衛医科大は入学金・授業料を学生から取っていません。学生生活にかかる基本的な部分のお金を徴収していないということです。

その代わりとして卒業後に陸海空自衛隊それぞれで、医学科学生は9年間以上、看護科学生は6年間以上働くことを求められます。

3 償還金ーお金を返す義務
授業料なしの代償として求められるお金です。卒業後に6年から9年未満に自衛隊を退職する場合は償還金(しょうかんきん)というお金を支払わないといけません。無料だった分は還してもらうということです。償還金の金額は在職年数などから計算されますが、平成25年3月の卒業生の人で4,603万円を支払ったそうです。

※学費無料で医師免許を取得できるというメリットがあるため、開業医のご子息・ご令嬢の方が入学、卒業後にすぐに退職するという例があるそうです。償還金を払ってもアテがあるとの判断かもしれません。

医師・看護師・保健師+幹部自衛官


陸海空自衛隊・防衛省の衛生部隊や病院で働く「医師・看護師・保健師+幹部自衛官」を育てるための医学科学生・看護科学生です。

普段は隊員の健康管理や基地の衛生管理、いざという時には戦場や災害現場で医療活動を行う人たちを養成する学校に入る試験です。

医師などの国家試験取得のための学習と自衛隊訓練の2つを同時並行に進めないといけないので、正直大変な印象です。

世間的には「二足のわらじ」というとダメなイメージ(ひとつのことをひとりの人間が一筋に、ただひたすら続けていくことの方が素晴らしい!)かもしれませんが、自衛隊の医師・看護師・保健師としては「医師・看護師・保健師+幹部自衛官」を目指すことは当然かと思えます。

戦闘で守る自衛官、そして医療で守る医師・看護師・保健師という2つの仕事を求められる大変なお仕事です。どちらもできる!という方にはおすすめな試験ですね。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は  陸上自衛隊 広報チャンネル さんの投稿です。


※同上


【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 医学科学生と看護科学生は防衛医科大に入るための試験、入試です。

  • 将来のお医者さん・看護師さん・保健師さんです。

  • 将来の幹部自衛官です。

  • 目指すは戦闘員と医師・看護師・保健師という2つの仕事です。


【関連リンク(註)】
・防衛医科大学校医学科学生:各種募集種目:自衛官募集ページ:防衛省・自衛隊 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/04.html

・防衛医科大学校看護学科学生(自衛官候補看護学生):各種募集種目:自衛官募集ページ:防衛省・自衛隊 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/06.html

・防衛医科大学校 http://www.ndmc.ac.jp/

・自衛官募集ホームページ:防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

自衛官の採用試験のポータルサイトです。志願票(受験します!という為の書類)や受験票(本人のための書類)が用意されています。また、それぞれの採用試験のパンフレットも用意されています。

・“チホン”のすべてがわかる!地方協力本部ポータルサイト:自衛官募集ホームページ
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/chihon/index.html

実際に説明や受験案内をしてくれる広報官(こうほうかん)がいるところがチホン(地方協力本部)です。そのチホンのポータルサイトです。

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