【国民保護#5】国民保護が発動されたときどうするー個々人の行動編


国民保護(こくみんほご)。

武力攻撃やテロのときに国民や住民などの避難誘導を手助けする仕組みです。

仕組みとしての国民保護は、個々の国民の自発的な行動がカギ、今回は国民保護が行われるときの行動の仕方です。
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国民保護、発動へ-流れから


国民保護の仕組みは、武力攻撃やテロが発生しそうな地域か、もうすでに発生した地域に対して発令されるものです。地域というと漠然としていますが、具体的には海岸沿いの地域(着上陸侵攻)や重要施設が集まる都市(例えば東京や大阪、名古屋など)などに発令される可能性が高いものです。

その地域に住む国民や住民はそのとき、どうすればいいのでしょうか?大まかな流れで見ると…

1 警報発令(けいほうはつれい)
2 避難指示
3 避難開始

という流れになります。

では、具体的にみていきましょう。

警報発令!


まずは警報の発令です。国民保護の仕組みは警報の発令とともに始まります。警報は国・都道府県・市町村の3段階で行われます。

1 国・都道府県 → 武力攻撃などが発生しそう、発生した + 該当地域 + 住民や団体に知らせること(発令自体は国の仕事。国から都道府県に上記のことをするよう指示する)

2 市町村 → より具体的なお知らせ。例えば○○地区で攻撃が発生しています。

という感じです。国が警報の発令と通知を都道府県に知らせること、都道府県は警報が発令されたことを市町村に知らせること、市町村は警報発令のお知らせを防災行政無線などでお知らせすること、が警報発令の一連の流れです。

避難指示


警報の発令・通知と同時に始まるのは避難指示です。武力攻撃などが発生しそう、発生している地域から避難することです。避難指示には屋内避難(自宅や避難所)があります。もし指示がでたときに屋外にいる場合は近くの建物に入るよう求められます。

1 国 → 避難が必要なこと + 避難先 + 都道府県への指示
2 都道府県 → 避難が必要なこと + 避難先 + 避難経路 + 避難のための交通手段
3 市町村 → 上記の分野で具体的に行動する、職員による避難誘導など。

戦闘発生地域などから避難することで、ご自身の命や財産を守ることが大事になります。

避難開始


警報発令やお知らせ、行政機関による避難指示の後、具体的に避難をすることになります。現地では市町村職員や消防、警察による避難誘導が始まります。

避難すると言っても交通手段は?(# ゚Д゚)

となると思います。この場合はバス会社や鉄道会社がその交通手段を提供することになっています。交通系の会社は「指定公共機関」(していこうきょうきかん)として、国民保護のときの交通手段確保を求められています。具体的な会社名を挙げると各地のJR、小田急、東京メトロ、阪急、東武、西武などの鉄道会社などです。

※指定公共機関とは、国民保護の仕組みに協力を求められる組織・団体のことです。日本赤十字社やテレビ局やラジオ局、運送会社(ヤマト運輸や佐川急便など)が指定されています。

パターン別の行動は?


ここまでは仕組みとしての国民保護でした。では実際にどう動いたらいいのでしょうか?以前の記事では国民保護の仕組みが発動されるときを5つのパターンとして紹介しました。

・【国民保護法#4】国民保護が発動されるとき、一応5つ: わかる!航空自衛隊。 http://koukuujieikan.seesaa.net/article/447775515.html

この5つのパターンでそれぞれの特徴がありますが、基本的には屋内に避難、情報を得てからその次の行動を取るよう求めています。より詳しくはリンク先のページを見てみてください。

結局どうする?


国民保護の仕組み、そして避難行動という流れでした。行政機関としての仕組みと、国民としての実際の行動が2つで1つとなっているため「結局どうするの?」という感じです。

行政機関としては確定的なことは書けません(ミサイルだからA、航空攻撃だからBという行動を!)から、国民保護のパンフレットを見ても最終的にはぼんやりした感じになってしまっています。

なんで確定できないんだ!(# ゚Д゚)行政の仕事だろ!

となるかもしれませんが、行政機関(各省庁や都道府県、市町村)は軍事や武力行使については「?」ですし、実際問題として予測すること自体がとても難しいことだからです。自衛隊であっても完全に予測することは不可能に近いでしょう。いくら情報を得ていても、それらはすべて可能性だからです。

じゃどうすればいいんだ!

ですね。最終的には警報発令の後の行動にすべてがかかっていると思います。豪雨や地震など自然災害の警報では「自分の身を守る行動をとってください」と流れますが、あれと同じです。簡単に言うと「自分の身は自分で守ろう」ということです。身を守るには自分自身の直感と日頃の準備、情報収集しかないと思います。

直感を養うには国際情勢にアンテナを向けること、日頃の準備は自然災害に対応したものをしておくこと(非常袋や食料など3日から7日分というものです)、枕元や玄関、トイレなどいろいろなところにラジオを置いておくか、スマホのバッテリーを何個か常に確保しておくなどです。

たとえばミサイル発射という警報が出たとき…

・そういえば生物化学兵器の開発が進んでいるという報道があったな…(直感と情報収集)、
・そうだタオルやマスク、窓の目張りに必要なテープをだそう!(日頃の準備)
・電気が途切れる前に十分にスマホを充電しておこう(日頃の準備)
・テレビやラジオをつけっぱなしにしておこう!なるべく大きな音で(情報収集)
・断水に備えて湯船に水を入れる(日頃の準備)

と具体的に行動できると思います。

仕組みとしての国民保護はありますがあくまでも仕組み、自分自身の命を守るために仕組みを活用できるかは自分自身の動きにかかっています。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は TheJR287 さんの投稿です。


武力攻撃や大規模テロなどの時に流れるサイレンです。

※この動画は PLAYMEDIA さんの投稿です。


2つ目の音が国民保護のサイレンです。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 国民保護という仕組みがあります。

  • 個々人としては基本的に屋内避難と情報収集がメインになります。


【関連リンク(註)】
・内閣官房 国民保護ポータルサイト http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html

国民保護に関するパンフレットがあります。行動方法などもここにあります。

・国民保護:総務省消防庁
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList2_1.html

消防庁の国民保護の担当部署です。

・内閣官房 国民保護ポータルサイト
http://www.kokuminhogo.go.jp/

・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律 抄
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/h36/h36HO112.html

国民保護法です。

・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律施行令
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/h36/h36SE275.html

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