当てる人たちーしたいことから見た空自の職種#8


航空自衛隊、いろいろな航空機を使って日本の空を守っている組織です。そんな空自は専門家の得意技で成り立っています。

今回は「当てる」を追求する人たち。最終的には当たらないと意味がありません。
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※この記事は、航空自衛隊で働いている隊員のお仕事を飛行機、お金などの仕事ごとにまとめています。会計員(かいけいいん)と言われても「?」となりがちな空自の職種を、したい仕事・やりたい仕事からみていきます。(たくさんある職種の中から一例として取り上げています)

空自に入隊したい方、もう入隊された方にとって、より空自の隊員の仕事を知ってもらうことができると思います(^o^)。では、はじめましょう!
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当てる


「当てる」というとテストの出題範囲をヤマカンで当てる、宝くじを当てる、など当選のようにイメージされる言葉ですね。

航空自衛隊にも「当てる」ことはあります。それは武装した飛行機が載せているもの、そうです、ミサイルなどの武器類を当てることです。

航空自衛隊は日本の空の防衛を24時間365日担当している組織。その相手方は所属不明機(敵対関係にある国かもしれませんし、他の組織かもしれませんし)ですから、その「当てる」はとても大きな影響を持つことになります。

今回は武器類を当てることを仕事にしている人たち、武器弾薬員と火器管制装置整備員、計器整備員のご紹介です。

スクランブル


とその前に、ちょっとだけ事前知識です。スクランブルのお話です。

スクランブル?エッグ!今日も食べたよ(^^)

のスクランブルではなくて、航空自衛隊のお仕事の一つのスクランブルです。スクランブル(緊急発進)とは、日本の領空に近づいてきている所属不明機に対して航空自衛隊の戦闘機が発進、その所属不明機に対して日本領空に接近していると警告、場合によっては撃墜することもあり得るというお仕事です。

このスクランブルは平成28年(2016年)12月31日までの統計では…

1 回数として883回(前年同期567回 +316回)
2 対象国としては中国(約76%)、ロシア(約26%)、その他(1%)
3 対中国としては644回(前年同期373回 +271回)

となっています。

※より詳しくは下記のサイトをどうぞ(統合幕僚監部の発表につながります)

平成28年度3四半期までの緊急発進実施状況について
http://www.mod.go.jp/js/Press/press2017/press_pdf/p20170120_02.pdf

出動回数は1日2回以上(上記の統計期間で)、おそらく数はもっと増えると思います。スクランブルは日常の中にある危機とも言えそうです。

※この動画は okuchan2006 さんの投稿です。ありがとうございます。


那覇基地から飛び立つ戦闘機です。

では本題へどうぞ。

武器屋さんー武器弾薬員


航空自衛隊の戦闘機が戦闘機といえる理由、そのひとつは武装していることです。「武装」というとミサイルなどが思い浮かびますが、その中にはチャフなどの防御用の武装もあります。

飛行機を武装させるお仕事が武器弾薬員のお仕事です。日本ではほぼ見られないかもしれない武器の専門家としてのお仕事になります。

・【航空自衛隊×職種#13】武器弾薬員-空自の武器屋の主人: わかる!航空自衛隊。 http://koukuujieikan.seesaa.net/article/397613860.html

当てるをサポートー火器管制装置整備員


武器弾薬員のお仕事によって武装された飛行機があってもそれだけでは不十分です。現時点ではパイロットによる射撃動作があって、ミサイルなどが発射されます。

「弾薬+人」という形でいまの射撃が成り立っているわけですが、その人の部分をサポートする機械を整備しているのが火器管制装置整備員です。いろいろな計器や数値で発射をサポートすることになります。

・【航空自衛隊×職種 #57】火器管制装置整備員ー戦闘機が戦闘機な理由: わかる!航空自衛隊。 http://koukuujieikan.seesaa.net/article/431823777.html

飛んで・当てるために測るー計器整備員


「弾薬+人+サポート機器」ときましたが、その基本にあるのはなんでしょうか?そうです、数値です。ミサイルなどの弾薬類、火器管制装置も人が扱うもの、人は示された数値を基準にして行動しています。

ミサイルの性能や火器管制装置の示す数値が狂っていたら…

と考えると大変ですね。そこで、機械が示す数値が正しいか?を測るための機械を整備している計測器整備員の登場です。

整備関係で利用する計測機器が正常に作動しているかどうかを調べて、異常があれば修正するのが計測器整備員のお仕事です。

・【航空自衛隊×職種 #52】計測器整備員ー計ることを測る。: わかる!航空自衛隊。 http://koukuujieikan.seesaa.net/article/431732744.html

あってはならない!といいますが…


今回は武器弾薬関係のお仕事でした。武器というと「あってはならない」という枕言葉とワンセットのような言葉ですが、必要なときに実際に使えないと意味はありません。

よく言われる「武」という字は「戈(ほこ)を止める」と書く、だからこそ使ってはならない!という意見があります。これは相手方の戈を止めるという意味をあまり重視していない言葉のようにも感じます。自分側の話ばかりのようにみえるからです。

必要とされるときに実際に戈として使えるからこそ、相手方の戈を止めることができるわけです。(抑止力というもの)。最終的に本当に撃たれないと知られている警告がどれほど有効でしょうか?(警察官の場合を想像してみるといいかもしれません)

戈は武器弾薬、戈を使うのは人、使う人をサポートするのは機械、それぞれがサポートしあって「戈を止めている」ということですね。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊のお仕事の一つにスクランブルがあります。

  • スクランブルの中では武器使用が想定されています。

  • 航空自衛隊の戦闘を支えています。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・【航空自衛隊×職種#0】40の68は戦うために! 航空自衛隊の職種大全:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

・【空自×術科学校】術科学校にいこう!:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/421588036.html

・【自衛隊×?#4】航空自衛隊で働いてるの? パイロットでしょ!(^o^)/-知られざる空自と軍事:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/177533366.html

【参考になる本】


こちらの本を参考に作った記事です。軍隊=戦闘というイメージですが、実際は戦闘を支えるいろいろな活動があってこそ!という事実を教えてくれる本です。過去の戦闘というよりも少し前、もしくは現在進行形の補給や支援のお話です。


過去の大規模戦役の補給の実態について書かれた本です。ノルマンディー上陸作戦の後の進攻など、あまり注目されない事柄についても書かれています。


日本の戦国時代、それぞれ地域の戦国大名が生存を賭けて争っていました。その争いを支えていたのは「兵粮」、つまり経済です。食べ物だけではない、戦闘を支える多くの事柄を捉えています。

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