管制したい!人たちーしたいことから見た空自の職種#6


航空自衛隊、いろいろな航空機を使って日本の空を守っている組織です。そんな空自は専門家の得意技で成り立っています。

今回は飛行機の管制をする人たち。飛行機は意外と周りが見えていません。
---
※ブログ記事の元になる記事とリンク先は【関連リンク】に記載しています。
※記事中にある動画を再生する場合,音量にはご注意ください。
---


---
※この記事は、航空自衛隊で働いている隊員のお仕事を飛行機、お金などの仕事ごとにまとめています。会計員(かいけいいん)と言われても「?」となりがちな空自の職種を、したい仕事・やりたい仕事からみていきます。(たくさんある職種の中から一例として取り上げています)

空自に入隊したい方、もう入隊された方にとって、より空自の隊員の仕事を知ってもらうことができると思います(^o^)。では、はじめましょう!
---

管制とは?


飛行機の離発着を「管制」するなど、管制という言葉は飛行機と密接な関係のある言葉です。管制とは…

危険を予防するために、ある種の行動に対し、強制的に管理・制御・制限すること。

を意味するそうです。そのため飛行機の管制は危険予防・安全のために飛行機の行動を制限することを意味しています。

航空管制と警戒管制


管制とは安全のために行動を強制したり、制限することでしたが、航空自衛隊では2つの管制があります。それは航空管制と警戒管制です。2つの言葉ですからそれぞれに意味と内容も違います。

航空管制 → 飛行機の離発着など、飛行機を安全に飛ばすための管制
警戒管制 → 国籍不明機などの飛行機に対して行われる緊急発進(スクランブル)での管制

航空管制は平時の管制、警戒管制は有事(戦時)の管制ということですね。

空の上の交通整理ー航空管制員


日常での空の安全、交通整理をしているのが航空管制員です。航空自衛隊の飛行場(共用空港も含む)は飛行機が多く飛び交う場所です。そのため、飛行機の降りる順番、飛び立つ順番、飛んでいる飛行機の飛行高度など、いろいろなことを指示するお仕事です。
空の交通状況は、飛行機そのもの、天候などで目まぐるしく変化します。その変化に対応して的確な指示を出すことを求められます。

・【航空自衛隊×職種#3】航空管制員-空の交通整理はお任せ: わかる!航空自衛隊。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/394054959.html

unknown発見!ー警戒管制員


航空自衛隊の仕事のひとつに緊急発進(スクランブル。領空侵犯対処)があります。この緊急発進とは、日本の領空に接近してくる所属不明機に対して領空に入らないように警告、場合によっては領空に入ったことを理由に撃墜することもあり得るという行動です。

所属不明の飛行機が日本の領空に入った場合、何を落とされるかわからないし、何をされるかわかりません。そのための緊急発進です。

そんな緊急発進ですから、スピード重視の対応が求められます。そこで活躍するのが警戒管制員です。

普段からレーダーサイトで日本の空を見守っていて、所属不明機(unknown)を発見します。警戒管制員の発見から、実際に戦闘機が発進、現場に向かっていきます。警戒管制の誘導などで所属不明機に近づいていくわけです。

・【航空自衛隊×職種#1】警戒管制員-航空最前線に立つ審判!: わかる!航空自衛隊。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393668920.html

※この動画は 翼TV さんの投稿です。ありがとうございます。


現場で警戒管制ー機上警戒管制員


警戒管制員が発見した所属不明機は常に動いています。緊急発進した戦闘機が現場に向かっているときにも動いています。高速で飛行する飛行機ですから秒単位での対応になりますね。

そのため、なるべく現場近くで警戒管制できることも大切です。現場での警戒管制ができる人、それが機上警戒管制員です。

・【航空自衛隊×職種 #40】機上警戒管制員ー飛んでるレーダサイトのオペレーター: わかる!航空自衛隊。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/431487660.html

※この動画は Virtual Airfield さんの投稿です。ありがとうございます。


この飛行機で日本の空を飛びます。

最前線を見つめる目ー警戒管制レーダー整備員


日本の空のいちばん最初にある目、それが警戒管制レーダーです。日本各地の山や半島の先に設置されているレーダーサイトにあります。

なるべく障害物が少ないところに建てる必要があるため、山頂や半島、離島に立てられる施設です。レーダーサイトというと丸い形のレーダーが代名詞。そのレーダーを整備しているのが警戒管制レーダー整備員です。

警戒管制が始まるのもレーダーあってこそです。

・【航空自衛隊×職種 #50】警戒管制レーダー整備員=阿笠博士です。: わかる!航空自衛隊。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/431699087.html

安全飛行を守りますー航空管制器材整備員


緊急発進などで飛び立った飛行機もいずれは飛行場に帰ってこないといけません。燃料切れでは飛行機は飛べませんし、緊急のフライトでそれなりの負担もかかっています。

そのため緊急発進などが終わった後は安全に着陸しないといけません。また飛び立つときも安全が必要です。

飛行機が安全に離発着するための機械を整備しているのが航空管制器材整備員です。

・【航空自衛隊×職種 #51】航空管制器材整備員ー「勇者は電波の鎧を装備した。防御力が上がった。」: わかる!航空自衛隊。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/431711924.html

安全と危険をつなぐ仕事


今回は管制に関わる職種でした。航空自衛隊の飛行機は戦闘行為などの「危険」をメインにする飛行機です。空での危険は承知のうえですが、かといって人為的に安全でない状態で戦わせることはできません。

空の上で戦うためには、地上や戦闘以外の空での「安全」が必要不可欠です。

航空管制では飛行場などでの離発着などの安全を守り、警戒管制では空の上での危険な戦闘と飛行の安全の両立をはかります。

2つでひとつのお仕事ですね。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊には2つの管制があります。

  • 航空管制、警戒管制、そしてそれぞれにレーダー整備があります。

  • 安全と危険の両立を求めるお仕事です。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・【航空自衛隊×職種#0】40の68は戦うために! 航空自衛隊の職種大全:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html?seesaa_related=category

・【空自×術科学校】術科学校にいこう!:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/421588036.html

・【自衛隊×?#4】航空自衛隊で働いてるの? パイロットでしょ!(^o^)/-知られざる空自と軍事:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/177533366.html

【参考になる本】


こちらの本を参考に作った記事です。軍隊=戦闘というイメージですが、実際は戦闘を支えるいろいろな活動があってこそ!という事実を教えてくれる本です。過去の戦闘というよりも少し前、もしくは現在進行形の補給や支援のお話です。


過去の大規模戦役の補給の実態について書かれた本です。ノルマンディー上陸作戦の後の進攻など、あまり注目されない事柄についても書かれています。


日本の戦国時代、それぞれ地域の戦国大名が生存を賭けて争っていました。その争いを支えていたのは「兵粮」、つまり経済です。食べ物だけではない、戦闘を支える多くの事柄を捉えています。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック