【戦国策×現代】人間のとある習性という話

勝ち負け。

人の世界ではつきもので、その努力の過程はどうであっても、結果として白黒がついてしまいます。ボクシングやサッカーなどがそうですね。勝ち負けは運や不運も重なり扱いが難しいものです。

世は戦国時代、栄華を極めた人が敗れました。

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本題の前にちょっとだけおさらいです。こちらの物語を読むための前座みたいなものです。すこしだけお付き合いくださいm(__)m

【戦国策とは?】
古代の中国大陸での戦国時代。その時代での各国の動向や説客(戦略家や外交家、弁論家ら)の働きをまとめて記録した本です。戦国策の編纂は前漢時代(秦の後の王朝)に劉向が行いました。

戦国時代には秦・趙・韓・魏・楚・燕・斉の戦国七雄、宋・東周・西周・中山などの国々がそれぞれの生き残りと天下統一を賭けて争っていました。世に言う「諸子百家」の時代でもありました。

【今回のお話の登場人物】
・孟嘗君(もうしょうくん) 
 斎の宰相を務めた人物。身の危険を感じ、宰相を辞するも再度、宰相に復帰する。
・譚拾子(たんしゅうし) 斎の人。

ではお話をはじめましょう!

孟嘗君、恨まれる。


孟嘗君(もうしょうくん)という人。非常に優秀な方で、戦国時代の4君子に数えられるほどの名声を得る人物です。

だからこそ、他人様からの妬(ねた)みや嫉(そね)みも人以上のものがあり、嫉妬の余り、中には「孟嘗君は斎王になろうとしている」という嘘をを斎王の耳に入る者も多いです。

孟嘗君の権勢を恐れるのは国主である斎王も同じでした。そんな時、田甲という人物に命を狙われた斎王は、何を思ったのか耳に残る讒言(ざんげん)から、今回の暗殺劇は孟嘗君の差し金によるものと思い込んでしまいました。

そこで孟嘗君を害しようと画策します。

でも、そこは4君子に数えられる孟嘗君です、先手を打って宰相職を辞職し身体の安全を図りますが、政敵の動きもあって斎の国から追放されることになります。

国に帰る


追放から月日が経ったある日、斎の国に向かっている一行がいました。

今回のお話の主人公、孟嘗君の一行です。なぜ斎に向かっている?追放されたのに…(・・?

実は孟嘗君は斎王から許されて国に帰ることになりました。政治のすごさ(怖さ?めんどくささ?)は複雑怪奇なようで、なぜか斎王の怒りが解かれて孟嘗君が再び宰相の地位に就くことになったからです。

さて、ここからが今回のお話の本題です。

怒り心頭に発する!


孟嘗君は名君と称される人物ですが、感情も持ち合わせている生きている人間です。起こることもあります。

それもそのはずです。嘘の告げ口から始まったことで地位や役職を奪われ、なおかつ、国から追放されているからです。

内心は怒りに燃えていて、今にも爆発しそうです。現代風にいえば激おこぷんぷん丸です。

許す?許さない?


帰途に就く孟嘗君一行を出迎える人、それが譚拾子です。譚拾子は孟嘗君に問いかけます。※以下、孟嘗君は孟、譚拾子は譚とします。

譚:君(孟嘗君のこと)には、さぞ斎の士や大夫をお恨みでございましょう?
孟:もちろん。
譚:その者らを殺さずにはいられないでしょうな?
孟:そうだな。

この言葉に斎の国の公務員(士大夫など)は戦々恐々、これから起こるであろう粛清の嵐に震え上がります。

そこで譚拾子は続けます。

譚:人には必ず習性があることをご存知でしょうか?その習性は、お金持ちや地位の高い人には人が集まり、貧しく低い位になれば人は離れていくというものです。

これを市場に例えれば、朝は市場は盛況となり、夕方は市場は閑散とします。これは人が朝が市場が好きになり、夕方は市場が嫌いになるというものでなく、必要なものがあるから出かけ、必要なものがないから立ち去るのです。

孟:なるほど、そうだな。

孟嘗君は市場のたとえをもっともと考え、恨みに思っていた人の名前を書いた書類を捨ててしまったそうです。

集まったり離れたり


人の習性はそれほど変わっていないかなぁと個人的には思います。

その人の状況などを見て付き合ったり、離れたりするのは人の習性。これをみて「忠義が足りない」「変節漢」「卑怯者」といっても仕方のないと思います。利害や損得、メリットデメリットは人それぞれの考え方だからです。

だからこそ、苦しい時の友人こそ、真の友人という言葉が活きてくるのだと思います。

人間には残酷な面もあるし、善良な面もあるということを教えてくれるお話だと思います。

あなたの周りにもいませんか?

・私は会社に尽くしているんです!あなたよりも数倍だ!と自負・公言している人。(会社に集まる人)
・出世頭の部長にいつもついて回っている人。(人に集まる人)
・失敗した人がいると「あいつ終わったな!\(^o^)/」扱いする人。(離れる人)

気にしないでおきましょう(^o^)

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 強い人に集まり、弱い人から離れるのは人間の習性のひとつです。

  • 人間の習性を恨んでみても仕方がないことです。放っておくのが一番です。

  • 気にしない、ケ・セラ・セラでいきましょう


【戦国策を楽しめる本】
戦国策 (講談社学術文庫)

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戦国策に掲載されている多くのエピソードの中から、役に立ちそうなエピソードに絞って紹介してくれる本です。「漁夫の利」も戦国策から出ています。

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

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戦国時代を描く作品です。秦から始まる統一戦争と各国を巻き込む動乱、少年の大志や仲間との行動など、楽しめる作品ですよ!

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