【国際・軍事ニュースまとめ:1週間+α】スクランブル発進でのやりとり、日中両国の主張


1週間をふりかえる国際・軍事ニュース、今回は平成28年(2016年)7月3日から7月9日の週です。

この週は…

北朝鮮や中国の軍事面での動き、それに対抗する日米韓3カ国の動きが報道されています。ISの退潮にともなって外国人戦闘員の帰国が進んでいるとの報道もあります。

※この記事は【国際・軍事ニュースまとめ】として投稿した記事を1週間ごとにまとめています。また、それぞれのまとめ記事の【この日の軍事関連ニュース】に入っているニュースの中から、私が気になったニュースをいくつかピックアップしています。

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《7月3日(日)》
【国際・軍事ニュースまとめ:日曜版】国連等がイスラエルとパレスチナ双方に自制を要請:わかる!航空自衛隊∠(^-^)

【気になったニュース】
・専門家:パイプライン「トルコストリーム」、近い将来に実現か
http://jp.sputniknews.com/politics/20160702/2412846.html

資源をめぐる駆け引きが国際的な影響力につながっていることを示していると思います。ロシア産の天然ガス、その供給を受けている欧州諸国という関係ですが、欧州側はなんとかロシアの影響力を避けようとカスピ海から直接、天然ガスを持ってくる計画を遂行したり、イランから持ってこようか?などの思惑があります。

《7月4日(月)から5日(火)》
【国際・軍事ニュースまとめ:月火版】中国国防省、日本が挑発と主張 対中スクランブルが過去最多:わかる!航空自衛隊∠(^-^)

【気になったニュース】

・6年ぶりトルコのガザ支援船、イスラエルに寄港 両国和解で再開 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3092764

イスラエル軍がトルコ人活動家が乗船する船舶を急襲して、トルコ人活動家らが死傷したのは2010年のことです。

この事件を受けて関係が悪化していた両国ですが、情勢の変化(トルコと欧州連合の対立など)によって関係改善となりました。   

トルコの貨物船はガザ地区に向かう前にイスラエルの港に寄港し、イスラエル当局の検査を受けました。その後、ガザ地区に支援物資を届けます。

・中国南海研究院院長の来校について 20160701海上自衛隊幹部学校
http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/news/2016/0701.html

日本と中国は対立している状態ですが、軍事面での交流は可能です。ロシアとは講和条約は締結されていませんが、潜水艦救難訓練は行われています。

・中ロが合同でテロ対策訓練スタート、作戦に迫撃砲や装甲車投... - Record China
http://www.recordchina.co.jp/a143852.html

中国とロシアが、ロシア国内で対テロ合同訓練を行いました。中国側からは武装警察隊が参加しています。

・ギリシャ最大のピレウス港、中国企業への売却を政府が同意―中... - Record China
http://www.recordchina.co.jp/a143933.html

ギリシャ政府がピレウス港の株式を中国の遠洋運輸集団に売却することを認めました。株式の67%が売却されます。

《7月6日(水)から7日(木)》
【国際・軍事ニュースまとめ:水木版】Is退潮で外国人戦闘員が帰国へ、国連が出身国での攻撃に警戒を呼びかけ:わかる!航空自衛隊∠(^-^)

【気になったニュース】

6月17日に発生した中国軍機に対する航空自衛隊機のスクランブルに関連する報道です。

※7月6日以外の報道も含まれています。事の経緯がほぼ出尽くした感じなのでここでまとめています。

・東京新聞:中国機、空自機に攻撃動作 空自OB指摘、防衛省幹部認める:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016062801002216.html
・空自機へ攻撃動作「事実無根」=中国大使館:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062900817&g=pol
・空自元幹部「中国機が攻撃動作」 官房副長官は否定:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H4N_Z20C16A6PP8000/
・萩生田光一官房副長官「中国軍用機の攻撃受けた事実ない」 元空将のネットニュースで - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/160629/plt1606290041-n1.html
・中国国防省「自衛隊機が挑発」と主張 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160704/k10010583251000.html
・中国国防省 航空自衛隊機が「挑発行動」を仕掛けたとして非難 - ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/11722743/
・空自機が「レーダー照射」=「挑発行動」と非難-中国国防省:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070400819&g=polROBOTEER
https://roboteer-tokyo.com/archives/4865
・「日本の戦闘機がレーダー照射」 中国国防省が空自非難:朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/ASJ745WN2J74UHBI02S.html?rm=488
・中国「空自機がレーダー照射」 防衛省幹部は反論:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE04H07_U6A700C1PP8000/
・尖閣上空で中日の戦闘機が一触即発 : 国際 : ハンギョレ
http://japan.hani.co.kr/arti/international/24559.html
・空自機が「レーダー照射」=「挑発行動」と非難-中国国防省:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070400819&g=pol
・中国国防省「日本の戦闘機が挑発し、レーダー照射」
http://jp.sputniknews.com/asia/20160705/2426483.html
・中国機に緊急発進199回 | ロイター
http://jp.reuters.com/article/idJP2016070501001863
・空自機の「挑発行為ない」 官房副長官、中国機への緊急発進で:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS05H12_V00C16A7PP8000/

6月17日:事案発生

6月28日:織田邦男元空将が記事で中国軍機の攻撃動作について記載。「攻撃動作を仕掛けられた空自戦闘機は、自己防衛措置を使用しながら、戦域から離脱した」とした。

6月28日:防衛省幹部が共同通信の取材に大筋で事実を認める。

6月29日:萩生田官房副長官がスクランブル発進の事実は認めるが、中国軍機の攻撃動作は否定。官房副長官は自衛隊機の行動については「中国機と近距離でのやりとりは当然あったと思う」と述べた。

6月29日:在日中国大使館は攻撃動作を否定。

7月4日:中国国防省が事案について公式発表。

発表では…

1 自衛隊機が中国軍機を挑発し射撃管制用レーダーの照射を行った。
2 中国軍戦闘機2機が東シナ海の防空識別圏で定例パトロールを行っていた。
3 パトロール中に自衛隊機が接近し挑発、射撃管制用レーダーの照射を行った。
4 中国軍機が対応し、有利な位置関係となったとき、自衛隊機は自己防御装置を使用して逃走した。

7月4日:防衛省幹部は「危険な行為はしていない」と反論した。
7月5日:萩生田官房副長官が記者会見、中国国防省の発表に反論。

1 「レーダーを使用して日本側からロックオンした事実はない」
2 「対領空侵犯措置で対象機の位置などを把握するために、捜索モードとして火器管制レーダーを使用することはある」(一般論として)
3 「直接的な脅威の有無にかかわらず予防的に使用することはある」(自衛隊機のフレアの使用について)
4 「事実関係を承知していない」(自衛隊機のフレアの使用について)

以上が報道される範囲での事の経緯です。

報道でみる限りは…

1 スクランブル発進はあったこと。
2 日本政府と駐日中国大使館は攻撃動作については否定していること。
3 両軍機の近距離でのやり取りはあったこと。
4 中国国防省は自衛隊機が中国軍機に対して射撃管制レーダーの照射を行ってきたとしていること。
5 中国国防省は、レーダー照射を受けて航空自衛隊機に対して有利な位置をとったとを発表していること。
6 有利な位置を取られた航空自衛隊機は自己防御装置を使用して離脱したこと

という事柄が見えてきます。現場での攻防は事実で、その中で中国軍機が航空自衛隊機に対して有利な位置関係となったとき、航空自衛隊機が攻撃回避のためにフレアを使用したということになりそうです。

やり取りがあったけれど攻撃動作ではない、政府的には「攻撃動作」に該当しないということのようですね。外交当局が「攻撃動作」を否定しても、中国国防当局は有利な位置関係をとったことを認めています。

撃つかどうかは誰もわかりません、その決断をするのは最終的にはその場にいるパイロットですから。(部隊の統制や政治的考慮はあるとしても自己防衛本能は大きいのではないでしょうか?政治的に言えば「偶発的な衝突」です。)

※この動画は CCTV News  さんの投稿です。ありがとうございます。


・休戦ラインの宣伝放送用拡声器 倍増へ 韓半島/ニュース/ニュース/KBS World Radio
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_IK_detail.htm?No=59862

※この動画は ARIRANG NEWS さんの投稿です。


北朝鮮側は韓国からの宣伝に神経を尖らせており、去年には拡声器に砲撃を加えています。韓国本土への直接攻撃として注目されました。

・中国、アフガニスタンに初の軍事支援物資―米メディア - Record China
http://www.recordchina.co.jp/a133143.html

中国からアフガニスタンに軍事物資の支援が行われたとの報道です。物資はアフガニスタン部隊の反テロの軍事行動に充てられるとのことです。物資は物流設備や車両部品、武器弾薬とのことです。

《7月8日(金)から9日(土)》
【国際・軍事ニュースまとめ:金土版】在韓米軍に迎撃ミサイル配備 中国軍が南シナ海で演習実施:わかる!航空自衛隊∠(^-^)

【気になったニュース】
・バグダッド自爆攻撃の死者292人に、イラク戦争以降最悪 | ロイター
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-iraq-blast-idJPKCN0ZO0AP

バグダットで発生した自爆攻撃です。

※この動画は AFPBB News さんの投稿です。


・中国、南シナ海にミサイル配備 米国防総省が明らかに:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ784WMZJ78UHBI01K.html

米国防総省のデンマーク副次官補が米連邦議会下院で証言したところによると、中国が南シナ海の島々に地対艦・地対空ミサイルを配備したそうです。

・NATO軍事費、GDP比2%に 加盟国、増額で一致:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ793FSWJ79UHBI00S.html
・NATO、バルト海沿岸に4千人展開へ 対ロシアを念頭:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ791PLSJ79UHBI002.html

ワルシャワで開催されたNATO首脳会議で、加盟国は軍事支出増額が重要であることを確認しました。あくまでも確認しただけです。

NATOは国内総生産比2%を軍事支出に充てるよう求めています。加盟国のうちこの比率を満たしているのは米国、英国、ポーランドの5カ国です。フランスとドイツは満たしていません。

また、首脳会議ではポーランドとバルト三国に4千人規模の多国籍部隊を展開させることで合意しています。部隊を派遣するのは米英独加の四カ国です。

サイバー攻撃に関してはNATOの集団防衛の対象とすること、部隊移動を伴う作戦とサイバー攻撃、メディア捜査などを含めたハイブリッド戦争への対応強化でも合意したとの報道です。

米国としては支出増を2014年以来求めていますが、なかなか実現していません。

・国防・警察機関を改称=「部」から「省」に-北朝鮮:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070900201&g=prk

北朝鮮の軍隊や警察の所管官庁の名称が変更されたとの報道です。人民武力部は人民武力省へ、警察にあたる人民保安部は人民保安省となりました。

従来は国防委員会の機関でしたが、国防委員会が国務委員会とされたことで改称となったそうです。

・CNN.co.jp : 中国、初の大型輸送機を自力開発 実戦配備を開始
http://www.cnn.co.jp/world/35085626.html

人民解放軍に輸送機Y20が引き渡されたとの報道です。荷物を満載しての飛行距離は4500キロ、40トンの荷物を搭載した場合は8000キロの飛行が可能とのことです。

離陸時の最大重量は約200トン。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

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