【自衛隊×採用試験】自衛隊の試験は「身体検査」です。ー入隊前に知っておきたい自衛隊のこと#9


体力。

生きていくうえでは最低限に必要な力です。その体力を測るのは体力測定です。

自衛隊の採用試験でするのは体力測定ではなく身体検査です。よく間違われます。

今回は似ているようで実は違う身体検査と体力測定、2つの違いや自衛隊での「体力」の意味についてです。

※この記事は、自衛隊に入りたい!けれど入り方(採用試験)が分からない…という方のために書いています。自衛隊がしている採用試験の内容、試験そのもの、働き方などを紹介している記事です。

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身体検査と体力測定ー似ているようで違います


身体検査と体力測定という言葉は似ていますね。どっちも同じような感じにも見えます。でもその内容は全然違います。内容の違いとは人間の体の測り方です。

身体検査は人の体のそのままの状態を測定すること

体力測定は人が体を動かした結果を測定すること

です。つまり、身体検査は人の身体のありのままを見ること、体力測定は腕立て伏せなど、人が実際に身体を使用して何かをしたとき結果を見ること、というわけです。

身体検査と体力測定の違いがわかりました。ではその違いをより具体的に見てみましょう。

身体検査と体力試験ー自衛隊の身体検査と警察の体力試験


身体検査と体力測定は違います。その違いを自衛隊と警察の採用試験で見てみましょう。

一般的には自衛隊も警察も「似たようなものでおんなじでしょ」という組織とされています。その採用試験も同じそうですが、同じところはペーパーテスト(教養試験と作文試験)と面接の2つ、体に関する試験については違います。

自衛隊 → 身体検査
警察官 → 体力試験(一般的には体力測定のこと)

と分かれています。自衛隊の場合は身体検査なので、体重や身長、胸囲、視力などの体そのものの状態を数字にして合否を決めています。

警察の採用試験の場合は体力試験、身体検査ではありません。体力試験は体を使って動いたことを点数化して合否を決める仕組みです。

香川県警の警察官採用試験を例に見てみましょう。

香川県警の警察官になるためには…

・反復横跳び
・20mシャトルラン
・握力
・腕立て伏せ
・上体起こし


の5つの種目をすることになります。この種目がどれくらいできるのか?(反復横跳びなら37回から42回で10点、36回以下ならゼロ点)で点数が決められていって、100点未満なら1次試験不合格となります。

自衛隊の身体検査と警察の体力試験の違い、いかがでしょうか。自衛隊は体の状態で判断して、警察は体の使い方・動きやすさで判断するということです。

体力は必要、体力も必要ー自衛隊での体力の意味


自衛隊の身体検査と警察の体力試験の違いをみました。こう見ると自衛隊は…

体力を重視していないんじゃない?いらないんじゃないの?

と思われるかも。自衛隊も体力は重視しているし、必要としています。ただその「体力」の内容が警察が求めるものとは違うというだけです。

自衛隊が求めている体力、それは組織的な行動(戦力)の中で、的確な判断能力が維持できて、気持ちとしてへこたれず、持続して作戦行動をできるというものです。

人間は疲れると判断力が鈍りますし、気持ちも萎えて無気力になってしまいますから。

対して警察官に求められる体力は、犯人と一対一で対峙しても犯人の動きを制圧できて、拘束できるというものです。

組織行動と個人(単独)行動という違いが試験の違いに出てきます。

大丈夫です!


自衛隊の採用試験で行われるのは身体検査であって体力測定ではありません。

それは組織として力を使う自衛隊の性格を反映したものです。自衛隊も体力は重視するし、無視しているわけではありませんが、あくまでも組織としての力の範囲内でです。

自衛隊をはじめとする軍隊は組織として動くものです。組織の力を底上げするために個人の能力が高いことは求めますが、個人の超人的な能力に頼ることはありません。

この点は会社という組織でも同じです。

個人の超人的な能力に頼りすぎて失敗したのが先の大戦。ひとりひとりの兵士の能力に頼りすぎて、その兵士が戦場からいなくなった場合に戦闘行動ができなくなった例も見られます。組織として動くはずの部隊が個人に頼りすぎた結果です。

自衛隊が求めるものはあくまでも体の状態が健康であること、そしてその「健康」も自衛隊の仕事に支障をきたさないものという意味です。

自衛隊が求める「体力」は教育隊の訓練で確実に身につけられます。大丈夫です!

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛隊の採用試験は身体検査です。

  • 自衛隊は体力を無視しているわけではないですが、あくまでも組織の範囲でです。

  • 組織の力=個人の能力 × 仕組み です。片方だけでは成り立ちません。

  • 自衛隊での体力は持久力、警察での体力は瞬発力といえます。


【関連リンク(註)】
・体力検査の種目ごとの得点基準 | 採用試験 | 香川県警察採用案内
http://www.pref.kagawa.jp/police/saiyou/exam/point.html

体力試験の点数が詳しく書いてあります。

・Vol,13 警察官・消防官 体力試験 全国版
http://www.tokyo-ac.jp/bl/koza/k3_teacher/sensei_toku_vol13.html

警察官や消防官の体力試験について書かれています。

・【自衛隊×採用試験】健康状態、異常なしがいい!身体検査-採用試験受験前に注意したいこと#5
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/418455116.html

このブログの記事です。自衛隊の「身体検査」について書いています。

・【自衛隊×入隊】教育隊に行こう!-入隊前に知っておきたい自衛隊のこと その1
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/391266963.html

このブログの記事です。始まりの自衛隊、教育隊です。

・自衛官募集ホームページ:防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

自衛官の採用試験のポータルサイトです。志願票(受験します!という為の書類)や受験票(本人のための書類)が用意されています。また、それぞれの採用試験のパンフレットも用意されています。

・“チホン”のすべてがわかる!地方協力本部ポータルサイト:自衛官募集ホームページ
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/chihon/index.html

実際に説明や受験案内をしてくれる広報官(こうほうかん)がいるところがチホン(地方協力本部)です。そのチホンのポータルサイトです。

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