【航空自衛隊×職種 #65】航空機整備員(機上整備)ー当事者だけど第三者、輸送機を支えるフライトエンジニア


客観的にみること。

その重要性は理解しながらも実現することはなかなか難しいですね。

他人様が認めてくれない、なんで(# ゚Д゚)!と怒りながらも、認められるほどの努力をしていない自分、そもそも自分を認める気がない他人を見抜けない自分を、客観的に見ることはとっても難しいです。

今回は航空自衛隊の輸送機で当事者であること、客観的な第三者であることを仕事にしている航空機整備員(機上整備)のお仕事です。

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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

航空機整備員(機上整備)とは?


航空自衛隊の輸送機に搭乗していろいろな仕事をする航空機整備員(機上整備)とは…

特技名:航空機整備員(機上整備)(こうくうきせいびいん・きじょうせいび)

職域名:航空機整備(こうくうきせいび)

働く場所:入間、小牧、岐阜、美保の各基地

所属部隊:各地の輸送航空隊

主な仕事:

1 輸送機に搭乗して、搭載されている器材の整備をすること。
2 搭載されている装置の操作を行うこと。
3 積み込まれている物資の投下を支援すること。
4 空挺隊員の降下を支援すること。
5 パイロットを補佐することetc…

航空機整備員(機上整備)は航空機整備員から選抜される将来指定可能な職種です。

というお仕事です。航空機整備員(機上整備)は輸送機に乗って、搭載機材の整備から操作、そして積載物資の投下の手助けやパイロットの操縦支援などを担当するお仕事。空飛ぶ技術者です。

※航空機整備員(機上整備)はわかりにくい言葉なので、機上整備員で表記していきます。ご了承くださいm(_ _)m

輸送機ー航空輸送のための飛行機


航空自衛隊が使っている飛行機には戦闘機や偵察機などいろいろとありますが、その中のひとつに輸送機(ゆそうき)があります。

輸送機とは作戦上必要な兵士や物資、車両などを運ぶ飛行機のこと。その輸送機によって運ぶことを「航空輸送」(こうくうゆそう。ヘリによる輸送も含みます)と言います。

航空輸送に使用される飛行機、輸送機というわけです。

軍用の輸送機はどれだけの物資が搭載できるか?という搭載量と、どれだけ飛べるのか?という航続距離に注目して作られています。

航空自衛隊の輸送機に乗っている機上整備員、そのお仕事をみてみましょう。

定期便ー日本各地を結ぶ航空網


航空自衛隊の輸送機は国内外を飛んでいますが、基本的には国内で飛んでいます。国内での飛行は「定期便」と呼ばれるもので、日本各地にある航空自衛隊の基地をつないでいます。

飛行機で運ばれるのは基地を移動したい隊員、その基地に向かって発送された部品や機材などです。

隊員や物資を安全に確実に目的地の基地に届けること、これが輸送機のお仕事です。

定期便に乗っている機上整備員は…

・飛行前の点検
・飛行の合間の点検
・飛行中のパイロットの補佐
・飛行中の機体の状況の観察


などをしています。

まずは飛行前の点検です。輸送機が基地から飛び立つ前の点検を行います。輸送機の使命は搭乗した隊員、搭載された物資を目的地に安全に確実に届けることですから、飛行機が飛べることは最低条件です。

次は飛行の合間での点検です。飛行間点検(ひこうかんてんけん)といわれる機体の点検で、途中の空港に到着した飛行機を次の出発までに点検することです。機体外部の状況確認やタイヤ確認などを行います。

例えば、入間→松島→千歳→入間と飛ぶ場合は入間で飛行前点検、松島と千歳で飛行間点検を行います。

そして飛行中のパイロットの補佐です。機上整備員はパイロットが操縦に集中できるように、経由地や目的地の飛行場の情報などをパイロットに伝えたりします。また、輸送機に搭載した貨物などの重量から、離発着に必要な速度や距離を計算してパイロットに伝えます。

補佐はパイロットが操縦に集中するために行われるものですが、もうひとつの目的は「第三者」としての役割です。飛行機の操縦はパイロットとコ・パイロット(副操縦士)でしていますが、その二人が状況判断や認識を間違えた場合に「第三者」として冷静に見る人がいないと二人で混乱してしまいます。

そこで機上整備員が第三者の視点で飛行を支えています。

最後に飛行中の機体の状況の確認です。飛行機を取り囲む状況は常に変化しています。飛行機直近の気象状況や各飛行場の天候などさまざまな状況が飛行機を傷つけていきます。

大空という危険な空間を飛行している飛行機の安全を守るために飛行機のコンディションを常に観察している必要があります。

地上でも上空でも機体の安全、飛行の安全に気を配っている人、それが機上整備員です。

※ヘリに搭乗している機上整備員のパイロットの補佐や機体点検も基本的には同じです。

機上整備員に必要なこと-なるには?


輸送機の飛行と安全を支えている機上整備員です。そのお仕事を支えているのは…

機械好きに注意力、協調性に責任感

です。輸送機というのは大きな飛行機です。その整備点検は膨大なものになります。そのため機械に対して強い関心や興味が必要になります。

次の注意力です。飛行前、飛行の間、飛行中の点検や観察を仕事にしている機上整備員ですから、安全と危険をわけるわずかな兆しも見逃すわけにはいきません。注意力散漫ではなかなか難しいお仕事です。

そして協調性です。輸送機は二人のパイロットとロードマスター、フライトエンジニア(機上整備員)のチームで運行されています。チームワークを心がけることは必要です。また各地の基地に立ち寄るため、現地の隊員とのコミュニケーションは大切です。

隊員や物資を目的地に安全に確実に届けること、強い責任感が必要です。

航空輸送のサポーター


航空自衛隊の輸送作戦をする輸送機を整備やパイロット補佐で支えている機上整備員でした。

輸送機は隊員や物資を必要なときに、必要なだけ、すばやく、安全に届けることを求められています。その要求を満たすことはなかなか難しいことですが、フライトクルーがその難しさに応えています。

輸送機の仕事の当事者(整備担当)であると同時に第三者(飛行に関する客観的な視点)である機上整備員、航空自衛隊の輸送任務を支える大切なお仕事です。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

この動画は RUNWAY FUN [Aviation & Military & plus] さんの投稿です。ありがとうございます!


陸上自衛隊の空挺部隊の隊員が輸送機から降下します。

※この動画は Tonkatsu298 さんの投稿です。ありがとうございます!


機体後部が開いて物資が投下されます。機上整備員はこの投下の手助けをしています。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 輸送機に搭乗して機体・機材の整備などを担当しているのが機上整備員です。

  • 輸送機は日本国内外に飛んでいきます。

  • 機上整備員は当事者であると同時に第三者です。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・航空自衛隊小牧基地 
http://www.mod.go.jp/asdf/komaki/index.html

・航空自衛隊入間基地
http://www.mod.go.jp/asdf/iruma/

・第3輸送航空隊
http://www.mod.go.jp/asdf/miho/butai_3yukuutai.html

輸送機を運航している輸送航空隊は小牧・入間・美保の各基地にあります。

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