【航空自衛隊×職種 #61】ヘリコプター整備員ーヘリコプターの主治医


ヘリコプター。

空飛ぶ乗り物の中では、いちばん一般的でよくみる飛行機です。あの形もどこか愛嬌がありますね(たまごみたいです)

今回は救難隊やヘリ空輸隊を支えるヘリコプターを整備する人たち、ヘリコプター整備員のお仕事です。

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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

ヘリコプター整備員とは?


航空自衛隊が持っているヘリコプターの整備点検をしているヘリコプター整備員とは…

特技名:ヘリコプター整備員(へりこぷたーせいびいん)

職域名:航空機整備(こうくうきせいび)

学ぶ所:第1術科学校(浜松基地・静岡県浜松市)

働く場所:千歳、三沢、新潟、入間、芦屋、那覇などヘリコプターが配備されている基地

所属部隊:航空救難団の救難隊やヘリ空輸隊

主な仕事:

1 ヘリコプターの整備点検をすること。
2 ヘリコプターが故障した場合の修理と故障原因の究明をすること。etc…

取れる(かもしれない)資格:危険物取扱者・高圧ガス製造保安責任者など

というお仕事です。航空自衛隊が使っているヘリコプターの整備点検から修理まで、ヘリコプターの主治医として働くのがヘリコプター整備員です。

ヘリコプター?


ヘリコプターは空飛ぶ乗り物のひとつ。ヘリはローター(回転翼)をくるくると回転させることで空気の流れを作って飛んで行く乗り物です。

そのヘリコプター、飛行場で見る旅客機などと比べてもよく見られる乗り物です。それはなぜかというと、ヘリコプターのメリットが大きいからです。そのメリットとは…

・旅客機に比べれば安い
・狭い場所でもある程度は飛べる。
・複雑な地形の場所でもある程度は飛べる。

・垂直に離発着ができる。(場所をとらないということです。)
・超低空飛行が可能
・小回りがきく(けっこう複雑な操縦ができます)
・ホバリングができる(その場所に滞空できます)

などがあります。これらのメリットを活かしてヘリコプターは人や貨物の輸送、農薬の散布、報道ヘリに遊覧飛行と多くの分野で利用されています。

※デメリットは速度が遅い、燃費が悪め、低空を飛ぶため騒音が気になるなどです。

航空自衛隊での使用方法


いろいろとメリットのあるヘリコプターです。軍事的には国境監視や海洋監視(海上自衛隊が行っている哨戒活動など)に使用されていますが、航空自衛隊的にはヘリコプターはどういう仕事に活用されているのでしょうか。航空自衛隊での活用方法…

救難と空輸

です。救難というのは助けを必要としている人(例えば急病の人)を救助するための活動で、空輸とはヘリで人や物資を運ぶことです。

ヘリを持っている部隊は航空自衛隊の「航空救難団」(こうくうきゅうなんだん)という組織で、この組織は救難のための救難隊(10個)とヘリ空輸のためのヘリ空輸隊(4個)を作っていて、ヘリを活用しています。

ヘリコプター整備員は、航空救難団でヘリコプターの整備をして、ヘリのメリットを最大限に引き出す人たちです。

ヘリコプター整備員に必要なこと-なるには?


ヘリコプターによる救難と空輸を支えているヘリコプター整備員です。そのヘリコプター整備員に必要な能力は何でしょうか?

学習、事務作業、体力、そしてチームワークです。

ヘリコプター整備員のメインのお仕事はヘリコプターの整備と点検です。ヘリの整備は飛行前後に行われる点検、飛行時間ごとの定期点検と必ずやってきます。その点検のときの点検項目や部品の位置など、いろいろなことを勉強しないといけません。そのため一定の学習能力は必要です。

また、整備点検をした後の整備記録の作成記入や整理、報告などの組織としての事務作業もあります。そして部品の管理と大忙しです。

次にヘリコプター整備員には体力も必要です。航空自衛隊のヘリコプターは救難と空輸の2つだけに使用されているわけではありません。普段の仕事(24時間365日の救難と空輸)の他に、体験搭乗や山火事の消火などで利用されるからです。

体験搭乗(自衛隊に入隊しそうな・くれそうな人たちをヘリに乗せること。自衛隊に興味を持ってもらおう!という飛行です)で土日はなくなります。もちろんその飛行の後も整備点検があります。

そしてチームワークは大切です。ヘリコプターは乗る人(パイロットやエンジニア、負傷者)の命を預かる乗り物、その整備点検は多くの整備員の共同作業で行われます。そのためチームワークに心がけることは大切です。

ヘリの主治医として最後の砦を支える


航空自衛隊のヘリコプターの整備点検、故障修理の仕事をしているヘリコプター整備員でした。

ヘリコプター整備員が働いている航空救難団は「最後の砦」と表現される組織です。それは助けを求めている人たちを最終的に助けられる最後の部隊という意味からです。

ヘリコプター整備員はヘリコプターのメリットを活かすために主治医としてヘリの健康管理や病気(故障)治療をしている人たち。メリットを最大限生かせることが航空救難団の仕事(最後の砦)をうまくいかせています。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は RUNWAY FUN [Aviation & Military & plus] さんの投稿です。ありがとうございます!


那覇基地航空祭での救難ヘリの飛行です。ホバリングしています。

※この動画は Virtual Airfield さんの投稿です。ありがとうございます!


最初の方にヘリコプター整備員の人たちの仕事が写っています。3分頃からは物資を吊り下げての空輸が見られます。ヘリっていろいろと使えますね。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊のヘリコプターの整備点検などをしているのがヘリコプター整備員です。

  • 航空自衛隊のヘリは救難や空輸、広報に活用されています。

  • ヘリコプター整備員はヘリのメリットを活かすヘリの主治医です。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・航空自衛隊 航空救難団
http://www.mod.go.jp/asdf/arw/

・ 航空救難団整備群/航空自衛隊小牧基地 
http://www.mod.go.jp/asdf/komaki/info/rescue_m.html

航空救難団が保有しているヘリや飛行機を整備する航空救難団整備群が小牧基地にあります。

・航空自衛隊 / 芦屋基地 -Ashiya Air Base- | [JASDF]航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/ashiya/butaishoukai/rq/

・航空自衛隊 三沢基地
http://www.mod.go.jp/asdf/misawa/butai/miheri/

ヘリ空輸隊のページです。

・航空救難団 ~JASDF AIR RESCUE WING~
http://www.mod.go.jp/asdf/special/webmagazine/vol2/rescue/p01.html

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