【航空自衛隊×職種 #57】火器管制装置整備員ー戦闘機が戦闘機な理由


当てる。

宝くじに射的、そしてクイズで答えを当てるなど、意外と日常的な言葉です。

航空自衛隊の戦闘機も「当てる」ことが求められています。

今回は航空自衛隊の戦闘機の「当てる」をサポートする火器管制装置整備員のお仕事です。
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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

火器管制装置整備員とは?


 航空自衛隊の福利厚生を一手に担う厚生員の基本的なデータとしては…

特技名:火器管制装置整備員(かきかんせいそうちせいびいん)

職域名:武装装備(ぶそうそうび)

学ぶ所:第1術科学校(浜松基地・静岡県浜松市)

働く場所:三沢や百里、小松、築城など戦闘機のある基地

所属部隊:整備補給群

主な仕事:

1 戦闘機に搭載された武器弾薬を命中させるための装置の整備や点検をすること。etc…

取れる(かもしれない)資格:航空特殊無線技士、電気主任技術者、放射線取扱主任者など

というお仕事です。航空自衛隊の作戦の成否を決める武器の使用を手助けするお仕事をしているのが火器管制装置整備員です。


飛行機が戦闘機になる理由


飛行機は人間が発明した空飛ぶ乗り物です。それは多くの旅客を世界中に運ぶ旅客機や個人の移動の手段となる小型機といろいろな形となっています。

航空自衛隊が使用している飛行機のメインは戦闘機という形になります。

航空自衛隊は日本の空の安全を守ること、具体的には日本の空を侵害しようとする・侵害してきた相手方の航空戦力と戦うことです。

そのための手段のひとつに戦闘機があります。その戦闘機が他の飛行機と違う理由は…

武器弾薬

を搭載していることです。武器弾薬とは機関砲・ミサイル・爆弾などのことで、これが戦闘機が戦闘機である理由です。

撃つ人をサポートする


航空自衛隊の戦闘機が搭載している武器弾薬ですが、それがある事だけでは役に立ちません(抑止力としては役立ちますが、使用する力としては役立たないという意味です)。

武器弾薬を現場で実際に使用する人、パイロットがいることで攻撃力としての武器弾薬は真価を発揮します。

パイロットという実際に撃つ人が武器弾薬を使用するためにはいろいろな情報を判断する必要があり、そのための判断材料(速度や位置など)をパイロットに情報提供しているのが火器管制装置です。

火器管制装置は古くは照準器(目視でのぞきこむことで命中させる仕組み)、現代ではレーダーを利用した射撃支援をしています。

火器管制装置整備員は、パイロットの射撃を手助けする機械を整備することで、航空自衛隊の仕事を支えている人たちです。

火器管制装置が注目された日ー2013年1月30日


日常生活ではほぼ意識されることはない火器管制装置が世間の注目を集めたことがあります。

それは2013年(平成25年)1月30日のある出来事、中国海軍艦艇による海上自衛隊艦艇へのレーダー照射です。

東シナ海で中国の人民解放軍の「連雲港」が海上自衛隊の「ゆうだち」に対して火器管制レーダーを照射しました。防衛省や海上自衛隊はレーダー波を解析して火器管制レーダーであると発表、中国軍側はレーダーを使用したことは事実だが、それは監視用レーダーであるとしました。

ただし、中国軍の複数幹部が艦長の判断で火器管制レーダーを使用したと認めたとの報道があります。(国防部は否定しています)

火器管制装置整備員に必要なことーなるには?


戦闘機の射撃を支える火器管制装置整備員です。そんな火器管制装置整備員を支えるのは

電気や機械への強い関心

です。戦闘機の中心である武器弾薬、それを効果的に使用するための火器管制装置の整備点検を担当するのですから、電気系統や機械への関心は必要です。

必要なときに使えることー当たること


パイロットの射撃をサポートする火器管制装置整備員のお仕事でした。

武器弾薬自体は使われないことに越したことはありませんが、必要なときに使用できないと意味がありません。

よく「抜かずの刀」(抜かないことで威嚇して相手方の攻撃を未然に抑止するという意味合い。抑止力をこういうたとえで表現することがあります)とはいいますが、この(抑止)力は必要なときには抜いて斬りつけることができるからこそ、成立するものです。

最初から抜かれないことを知っている相手なら、遠慮無く、安心して安全に攻撃に出てくるでしょう。

必要なときに武器弾薬が効果的に使えること、つまり当てることを支えているのは火器管制装置整備員です。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は RUNWAY FUN [Aviation & Military & plus] さんの投稿です。ありがとうございます!


日常の中にある航空自衛隊の作戦、スクランブルです。戦闘機は戦闘態勢を整えて飛び立っていきます。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • パイロットの射撃をサポートする装置の整備点検をしているのが火器管制装置整備員です。

  • 武器弾薬が本当に必要なときには使えることを支えています。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・千歳基地 | [JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/

北の空を守っている基地です。

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