【航空自衛隊×職種 #40】機上警戒管制員ー飛んでるレーダサイトのオペレーター


レーダーサイト。

日本全国の半島の先や山の上に建っている航空自衛隊のレーダーです。

実はレーダーサイトが空を飛ぶんです…(・・;)ウソです(すいません)。

今回は空飛ぶレーダーサイトのオペレーター、機上警戒管制員のお仕事です。
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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

機上警戒管制員とは?


航空自衛隊の空飛ぶレーダーサイトのオペレーターである機上警戒管制員というお仕事は…

特技名:機上警戒管制員(きじょうけいかいかんせいいん)

職域名:警戒管制(けいかいかんせい)

働く場所:三沢基地、浜松基地、那覇基地

所属部隊:警戒航空隊(けいかいこうくうたい)

主な仕事:

1 飛行機に搭乗して警戒管制の仕事をすること。
2 飛行機の中から所属不明機へのスクランブル対応を行うこと。
3 航空機の発見・敵味方の識別や分析すること。
4 所属不明機の場合には自国戦闘機などを現地に誘導管制すること。etc…

選抜対象となる職種:警戒管制員

機上警戒管制員は航空自衛隊入隊後に一定期間、警戒管制員として勤務して、いろいろな検査を通過してなれる「将来指定可能な職種」です。

というものです。空の上でレーダーサイトがしている仕事をしてしまうのが機上警戒管制員です。

レーダーサイトと警戒管制員ー日本の空を守る目


レーダーサイト。日常的には聞かない言葉ですし、見ることも少ないです。それもそのはず、このレーダーサイトは基本的には山の上か、半島の先っちょ、離島と街から離れたところに建設されている航空自衛隊の施設ですから。

このレーダーサイト、とっても大切な仕事をしています。それは日本の空(領空)を守るお仕事です。航空自衛隊の仕事が日本の空を守ること、この守ることをするために所属不明機が日本に近づいてくることをすばやく感知するのがレーダーサイトのお仕事です。

そのレーダーサイトで24時間365日、空を監視しているのが警戒管制員です。警戒管制員は所属不明機の発見、対応する飛行機の誘導など、航空自衛隊のスクランブル任務の管制を担当しています。

今回は「機上」の警戒管制員です。具体的にはどういうお仕事なのでしょうか?

空飛ぶレーダーサイト−早期警戒機と早期警戒管制機


レーダーサイトが空を飛ぶ…これ自体は無理ですがレーダーサイトがしている仕事を空の上でする飛行機があります。それがE-2CやE-767などの早期警戒機・早期警戒管制機です。

早期警戒機などは空の上で領空侵犯などを監視し続ける飛行機で、レーダーサイトのレーダーでは捕捉できない低空飛行の飛行機を見つけることをしています。

レーダーサイトが捕捉できない?

ということはあります。なぜなら地球は丸いからです。レーダーサイトが山の上や半島、離島に置かれるのはなるべく電波を遠くに飛ばすため、障害物が少ない場所を選ぶからです。電波を遠くに飛ばせるからこそ、地球の丸みの影響を受けてしまいます。まっすぐに飛んで行く電波、丸い地球とどうしても死角ができてしまいます。

そこでレーダーサイトの役割ができる飛行機を飛ばして領空を監視しているわけです。上空から面で監視できるということですね。

近くにいる警戒管制員


レーダーサイトの死角を無くして、広い面で所属不明機の発見などをする早期警戒機です。ただ飛行機だけが飛んでいても意味はありません。やはり警戒管制に慣れた隊員が必要になります。

そうです、飛行機の上で警戒管制をする人、機上警戒管制員の登場です。

現場近くを飛行していることで所属不明機の動きにすばやく対応することも可能ですし、レーダーサイトを通した場合と比較して、対応のタイムラグを少なくすることもできます。

レーダー×飛行機×警戒管制員


飛行機にレーダーを載せて飛ぶ、そして所属不明機へのすばやい対応をすること航空自衛隊をはじめとする空軍にとっては重要な事です。

領空への侵入阻止など領空防衛を仕事にする空軍にとっては、敵機を早い段階で発見することは、その後の仕事の成否に重要な影響を与えるからです。数分で数百キロ先まで飛んで行く飛行機を相手にするのですから、1分1秒を争います。

レーダーサイトは確かに役に立ちますが、動けないこと(必要な地域にないこと)・目立つこと(標的になりやすい)死角があることを考慮すると飛行機による監視も必要です。

機上警戒管制員は航空自衛隊にとっての先鋒(柔道や剣道の団体戦の一番最初の選手のこと)の役割を担当しています。

まずは警戒管制員になること、それが前提になりますが、航空自衛隊の仕事の最前線でしかも飛行機に登場できるお仕事です。航空自衛隊らしいお仕事といえます。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は okuchan2006 さんの投稿です。ありがとうございます!


那覇基地を飛び立つ航空自衛隊のE−2Cです。次期警戒機の導入も決まっています。

※この動画は RUNWAY FUN [Aviation & Military & plus] さんの投稿です。ありがとうございます!


E−767です。

航空自衛隊発足以来 日本は38回の領空侵犯を受けています(平成27年(2015年)12月時点)。有名なものは昭和51年(1976年)の函館空港への進入をおこなったベレンコ中尉亡命事件、昭和62年(1986年)の沖縄本島上空へのソ連軍機進入事件です。沖縄の事件では警告射撃が行われました。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 空飛ぶレーダーサイトに乗り込むのが機上警戒管制員です。

  • 空でスクランブル対応をします。

  • 航空自衛隊の先鋒です。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

・航空自衛隊 三沢基地
http://www.mod.go.jp/asdf/misawa/butai/keiku/

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