【航空自衛隊×職種 #38】地上無線整備員−空飛ぶ電波を活かします。


空を飛んでいるもの。

鳥に飛行機、雲にそして夢(ロマンです(^^))です。

いやいや肝心なものが抜けていました、それは電波です。電波は現代文明を支える重要な空飛ぶもの。

今回は航空自衛隊の電波による通信を支える地上無線整備員です。

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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

地上無線整備員とは?


航空自衛隊の無線通信のための装備品の整備を担当する地上無線整備員、そのお仕事は…

特技名:地上無線整備員(ちじょうむせんせいびいん)

職域名:無線レーダー整備(むせんレーダーせいび)

学ぶ所:第4術科学校(熊谷基地・埼玉県熊谷市)

働く場所:航空自衛隊のすべての基地や分屯基地

所属部隊:通信関係の部隊(通信隊や救難隊、管制隊など通信機器を扱う部隊)

主な仕事:

1 航空自衛隊の無線通信に関わる機器の整備や操作。
2 基地と基地をむすぶ無線通信機器の整備。
3 基地と航空機をむすぶ無線通信機器の整備。etc…

取れる(かもしれない)資格:陸上無線技術士など

というものです。空を飛んできて、しかも形のない電波を受け止めたり、作ったりする装置を扱うのが地上無線整備員です。

無線 − 通信の革新


「無線」という言葉、よく聞きますね。家庭の中ではテレビやラジオ、無線LAN、そして携帯電話もあります。また、社会的にはタクシーやバスなどの交通機関などで活用され、宇宙では人工衛星の操作から宇宙ステーションとの交信まで無線は大活躍しています。

「無線」は電波を利用した通信方式のこと、回線を利用しないという意味で「線の無い通信回線」、つまり無線です。

この無線は有線の通信方式と比べて、費用は安め(有線回線の敷設費用がかからないため。とはいっても一概には言えないようです)、複数の通信を確立できる(個々の無線機で対応できる)ということがあります。

航空自衛隊の基地や分屯基地は基本的には郊外や山間部(山頂など)にあること、それぞれが遠方にあることから、基地の間のすべてを有線回線で結ぶことが経済的ではないという理由もあるようです。

そのため無線設備は活用されています。

※ちなみに有線回線の特徴もご紹介しておきます。

・回線容量が大きめ
・比較的安定した通信が可能
・移動に適していない
・通信ケーブルの断絶などがある。

飛行機と基地をつなぐ!ー航空自衛隊の仕事を支えること


無線による通信装置の整備や維持管理を仕事にしている地上無線整備員です。航空自衛隊の通信は通信員が行いますし、通信のうち有線回線を利用する装置は有線整備員が整備をしています。

地上無線整備員が担当している無線装置は基地と基地を結ぶ通信でも利用されますが、最大の特徴は飛行機と基地を結ぶことです。

無線機の特徴として移動できること(有線回線が移動に適さないことが特徴)がありますが、空を移動して一箇所にとどまってない飛行機には最適な通信方式です(飛んでいる飛行機がいるところまで線を敷設することはできません)

航空自衛隊の仕事の多くは飛行機の働きによってできることです。相手方の戦闘機の行動を邪魔する防空戦闘は戦闘機が、現場の状況を見てくる偵察行動は偵察機が担当します。また物資を輸送する航空輸送は輸送機が担当しています。

このように航空自衛隊の仕事は飛行機が飛んでいって、基地や分屯基地と通信をしながら作戦行動をすることで成り立っています。通信ができないと飛行機の方はパイロットら搭乗員が見える範囲の事しかわかりませんし、基地の部隊の方も現地のことがわかりません。

無線による通信ができること、航空自衛隊の仕事、つまり航空作戦そのものを支えることです。

航空作戦を支える大事な無線通信をするための装置を維持管理して、故障した場合に修理して整備する地上無線整備員です。


地上無線整備員に向いている人は?


無線通信を維持することは航空自衛隊の仕事、航空作戦を支える地上無線整備員に見向いている人はどういう人でしょうか。

まずは機械に興味があることです。これがないと難しいようです。やはり裏方で地味といえば地味ですから、航空自衛隊の華やかな面(さっそうと飛んで行く飛行機や青空など)からは遠い面があります。

無線に興味がある方。アマチュア無線などに興味のある方、すでに無線系の資格をお持ちの方にはいいと思います。

再就職を有利にしたい方。地上無線整備員の仕事と関連して取得できる(かもしれない)陸上無線技術士は、放送局など無線設備のある施設では活用される国家資格です。無線設備の維持管理や操作を担当します。

地上の星ー無形の電波を有形の作戦へ


地上無線整備員のお仕事は地上にある無線設備の整備や維持管理です。無線設備は地上にあっても、空で行われる航空自衛隊のいろいろな作戦行動を支える大きな意味のある装置です。

まさに「地上の星」、電波という無形のものをやり取りすることで、航空作戦という形を作って意味のあることにするための大事な装置、星のように道しるべ的な役割です。

航空作戦の始まりから終わりまで(飛行場から飛び立って着陸するまで)、無形を有形にしていく装置を守る地上無線整備員、やりがいのある仕事だと思います。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は 陸上自衛隊広報チャンネル さんの投稿です。ありがとうございます!


第4術科学校の紹介です。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊の無線通信の機械を担当しているのが地上無線整備員です。

  • 地上から空で行われる航空作戦を支えます。

  • 無線通信は航空自衛隊の空での作戦を成り立たせています。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

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