【航空自衛隊×職種 #37】有線整備員-いつでも・どこでもつながります!有線通信の基本を支える人たち


通信。

広く使われる言葉で、しかもその効果(相手に繋がること、何かを伝達すること)が当たり前すぎて意識されることは少ないです。たまに発生する携帯電話の通信障害が大ニュースになるということはその逆証明ですね。

そうなると通信が乗る通信網はさらに意識されていませんが…

今回は航空自衛隊の通信の基礎、有線通信網を維持管理している人たち、有線整備員のお話です。

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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

有線整備員とは?


航空自衛隊の有線通信網の守護者、有線整備員は…

特技名:有線整備員(ゆうせんせいびいん)

職域名:有線器材整備(ゆうせんきざいせいび)

学ぶ所:第4術科学校(熊谷基地・埼玉県熊谷市)

働く場所:航空自衛隊のすべての基地や分屯基地

所属部隊:基地業務群の通信隊・整備小隊など

主な仕事:

1 航空自衛隊の有線通信機材の整備。
2 有線通信に関わる器材の操作。
3 電話やインターホン、ファクシミリなどの整備など。etc…

取れる(かもしれない)資格:情報処理系の資格・大型自動車

ということをお仕事にしています。航空自衛隊が数限りなく行っている「通信」の中で電話やFAXなど有線の通信を担当しているのが有線整備員です。

内外をつなぐこと


有線整備員が担当しているのは有線を通して行われる通信網の維持管理と整備です。有線の通信、それは一般的に言えば「固定電話」や「FAX機」などで、室内に据え付けられた通信器材を利用した通信です。

有線整備員は有線通信の維持のために・・・

・電話交換
・建物への電話線の引き込み
・建物内での電話などの器材の設置
・器材の交換や故障の際の修理
・有線回線の修理や交換
・通信障害への対応
・臨時回線の設置

などを仕事にしています。日常的には電話交換台でのお仕事がメインとなります。

電話交換のお仕事


電話交換というお仕事、あまり聞き慣れません。電話交換とは、外部からの電話を代表して受け付けて、その電話を内部の部署に取り次ぐことです。外線から内線につなぐお仕事ということです。

航空自衛隊の基地には基地の電話番号があって、その基地の中のいろいろな部隊にはそれぞれに内線番号が与えられています。

有線整備員が担当しているのは基地の電話番号にかかってきた電話を基地内の内線番号につなぐことです。

なんだ…つなぐだけ?

と思われるかもしれません。有線整備員には電話交換にかかってくる電話を受け取る基地の代表としての仕事もあります。

基地にかかってくる電話、いろいろとあります。セールスの電話、取引会社と担当部隊の連絡の電話、そして苦情の電話と様々です。飛行機の音がうるさい(音がでかくてうるさいのは事実です)、航空祭での人混みがイヤ、ゴミが捨てられているなんとかしろ!などさまざまな言葉が代表電話に届けられます。

基地にある部隊にもよりますが、補給処など調整や連絡が多い部隊があるところ(取引関係が多い部署)では一日に数百件単位で電話がかかってきます。

基地の声の「顔」としての仕事があるのが有線整備員です。

有線整備員に必要なこと-なるには?


航空自衛隊の電話などの有線通信の整備をし、プラスで電話の窓口となっている有線整備員にとって必要な能力とはなんでしょうか?

体力、愛想のよさと言葉遣い、学習です。

体力、必要です。有線回線の故障などが発生した場合は優先的に修理しないといけませんし(故障の間は通信網が遮断されている状態になっているから)、電話交換のお仕事もシフト制で交代しながら勤務しています。24時間365日の非常事態に備えている自衛隊ですから、通信網も24時間です。

愛想の良さと言葉遣い。自衛官にそんなのいるの?と思われるかもしれませんが、電話交換台にいる以上は「基地の声の顔」になります。つまり最初の自衛隊、基地の印象がそこで決まります。

必要とされる言葉遣いを守りつつ、相手方への気遣いも忘れないことが重要になります。

最後は学習すること。電話機やファクシミリなどは基地には数千台単位であります。その納入メーカーもさまざま、複数の会社の器材があります。

メーカーの数だけ整備の仕方、維持管理の仕方があるため、各メーカーの器材の特徴などを勉強する必要があります。

つなぐを支えて繋ぎ続ける


当たり前すぎて意識されない「通信」、その基本となる回線を整備して維持しているのが有線整備員です。整備をしつつ、意外にも電話交換というお仕事もしています。

有線なんて使うの?無線があるでしょ!

となりますが、無線では繋げない場所も少なからず存在します。有線ならば線が引けて器材を持っていければ通信をつなぐことは可能です。

航空自衛隊は24時間365日、非常事態に備えている組織ですから通信遮断は避けたいところです。

普段は日本国内の基地で内外をつないでいる有線整備員ですが、海外派遣などで空自部隊の拠点が作られる場合には有線回線を作るために出向くことになります。また、訓練や行事でも臨時回線を設置することもします。

必要なことを、必要なところに伝えること、これを瞬時に当たり前につなぐお仕事が有線整備員です。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は 陸上自衛隊 広報チャンネル さんの投稿です。ありがとうございます!


有線整備員が勉強する第4術科学校の紹介動画です。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊の有線通信網の整備や維持管理をしているのが有線整備員です。

  • 電話交換で基地の「声の代表」になります。

  • 有線整備員 = 引いて + つないで + 愛想よく


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

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