【航空自衛隊×職種 #36】通信員ー空自を動かす大動脈の担い手


コミュニケーション。

どんな時代にもあったもの、伝えることで相手方の行動を促します。

今回は航空自衛隊のコミュニケーター、通信員です。

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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらこういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

に書いています。よろしかったら(^_^)

通信員とは?


 航空自衛隊のコミュニケーターとして働く通信員は…

特技名:通信員(つうしんいん)

職域名:通信(つうしん)

学ぶ所:第4術科学校(埼玉県熊谷市)

働く場所:空自のすべての基地や分屯基地

所属部隊:基地業務群 通信隊

主な仕事:

1 空自の基地や分屯基地の間の通信を行うこと。
2 無線機やPCなどを操作して電報等の送受信を行うこと。etc…

取れる(かもしれない)資格:無線通信士・無線技術士・システムアドミニストレーター

というお仕事です。基地や部隊間の命令や報告をつなぐのが通信員です。

空自を動かします−組織のカナメ


航空自衛隊というと「飛行機」「パイロット」「ミサイル」というイメージですが、航空自衛隊そのものは組織、組織の仕事のひとつとして「飛行機」「パイロット」「ミサイル」という道具があります。つまり表に見えることですね。

本当の意味で航空自衛隊が組織として仕事をすること、それは究極的には「指揮と統制」の中で行動するということです。

ひとりひとりでは足りない能力でも、多くの人が集まってそれぞれに欠点を補いあって、長所を伸ばしていく仕組みが組織です。その組織を動かす肝心要のことが各組織間の指揮関係と実際の時の統制になります。

説明が回りくどいし、面倒くさいです・・・_| ̄|○

すいませんm(_ _)m そうです。いろいろな部隊を指揮したり、実践でやり方を決めるには、その命令や決まり事を相手方に連絡・伝達する必要があります。これが組織が動く基本中の基本です。

航空自衛隊が組織として行動するときの基本のき、通信を担当しているのが航空自衛隊の通信員のお仕事です。

通信員は航空自衛隊の基地や部隊のコミュニケーションを仕事にしている専門家です。

基地や部隊を繋ぐ仕事


航空自衛隊が組織として行動するときの連絡や伝達を実際に行っている通信員という人たち。

その連絡や伝達は最終的には紙の文書や電子文書として各部隊に伝達されていきます。必要な命令を必要な部隊に、必要な時に連絡・伝達していくコミュニケーションの達人としての通信員のお仕事です。

命令の伝達の具体例ですが、平成23年(2011年)3月11日に発生した東日本大震災での陸海空自衛隊の出動です。その際にはこういう命令が発令され、航空自衛隊の各部隊の指揮官に宛てて発令されています。

引用開始

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する大規模震災災害派遣の実施に関する自衛隊行動命令

自行災命第6号 23.3.14 1100

自衛隊は、自衛隊の災害派遣に関する訓令第14条に規定する大規模震災災害派遣を実施する。
航空総隊司令官は、東北方面総監の指揮を受けるとともに、次項の部隊等を指揮し、救援活動を実施せよ。この場合において、航空総隊司令官が指揮する航空自衛隊の部隊等を「空災部隊」と、航空総隊司令官を「空災部隊指揮官」とそれぞれ呼称する。

航空支援集団司令官、航空教育集団司令官、航空開発実験集団司令官、航空システム通信隊司令、航空安全管理隊司令、航空警務隊司令、航空中央業務隊司令、航空機動衛生隊長、航空自衛隊幹部学校長、航空自衛隊補給本部長及び自衛隊岐阜病院長は、所要の部隊等を航空総隊司令官に差し出すとともに、救援活動を支援せよ。

引用終了 

※読みやすさを考慮して改行・段落分けをしています。航空自衛隊に関する箇所のみ一部抜粋しています。原文は下記のリンクにあります。

・防衛省・自衛隊:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する大規模震災災害派遣の実施に関する自衛隊行動命令 http://www.mod.go.jp/j/approach/defense/saigai/tohokuoki/20110314a.html

こちらは上から下へのルートですが、下から上へのルート(具体的には部隊からの定期報告や状況報告など)も通信として行われます。

通信員に必要なこと-なるには?


航空自衛隊が動くためのコミュニケーションの担い手が通信員、そのコミュニケーターとしての通信員になるにはどういう能力が必要なのでしょうか?

几帳面さです。

非常事態に備えている自衛隊ですから、通信に乗ってやってくる命令や報告は国の安全や命に関わるもの、または組織行動に不可欠な事柄と重要なものも多いです。

必要なことを必要な部隊に、必要なときに確実に伝達することを要求される通信員には几帳面であること、伝達することへのプロ意識が必要です。

つなぐこと


航空自衛隊の通信員は命令や報告を必要なところにつなぐことを仕事にしています。

通信は航空自衛隊が組織として動くためには必要不可欠なもの、通信がないと部隊は動くことができません。上級部隊から下級部隊への伝達、下級部隊から上級部隊への報告、各部隊の間での連絡など通信は大活躍です。

通信はどの時代にもあったもの、昔は狼煙から太鼓、近代にはモールス信号、そして現代ではデータ通信と技術や手段は変わっていくものですが、必要なことを必要なところに伝達するという通信の役割は変わっていません。

「飛行機」「パイロット」「ミサイル」という視点から見れば地味で裏方的なお仕事にはなりますが、航空自衛隊全体を組織的に行動させるための仕事をしていることは間違いありません。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は 陸上自衛隊 広報チャンネル さんの投稿です。ありがとうございます!


通信員が勉強する第4術科学校の様子です。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 通信員は航空自衛隊の基地や部隊をつなぐお仕事です。

  • 通信員は航空自衛隊を組織として動かす基本、通信のことを扱っています。

  • 一見地味ですが、航空自衛隊全体を動かす仕事です。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

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