【自衛隊×警察】陸のグレーゾーン-陸自と警察の共同訓練


陸上自衛隊。

一般的には災害派遣のイメージが強いですが、実際は災害派遣「も」している組織で、もっと他にも仕事をしています。

陸上自衛隊の仕事のひとつに国内での治安出動というものがあります。こちらの仕事、どういうものなのでしょうか?

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治安出動とは?


陸上自衛隊がメインになってしている仕事、治安出動とは、国内の治安が警察の対応だけでは間に合わないときに、陸海空自衛隊を出動させて、国内の治安維持をする仕組みです。

陸海空自衛隊としては警察が対応できないときに出動、警察と共に日本国内の治安維持をすることになります。

なぜ作られた?-警察と軍隊の違い


この治安出動の仕組みなぜ作られたのでしょうか?それは警察と軍隊の関係から生まれています。

警察は国内の治安維持を仕事にしていて、軍隊は国外での軍事力行使を基本的な仕事にしています。国内での軍隊の使用は非常事態を除いては基本的に避けたほうが良いとされています(国内に組織的・実力的に対抗できる組織がないため)

また、警察の武装は軽武装で犯人を逮捕・鎮圧すること(生け捕りにして裁きの場所へ連れて行く)を目的としたものですが、軍隊の武装は重武装で相手国軍の兵員や物資・施設を殺傷・破壊することを手段とするためのものです。

この2つの理由から、国内の治安維持は警察のお仕事、その警察の手に余る場合は軍隊を出動させるという2段構えの仕組みとなっています。

警察と陸海自衛隊-治安出動と海上警備行動


日本国内の治安維持を仕事にしている警察組織には警察と海上保安庁があります。同時に日本の領土と領海を守る組織として陸上自衛隊と海上自衛隊があります。

これらの組織の関係を治安出動と海上警備行動から見てみましょう。日本の領域内(国内)で何か事件が発生した場合に最初に対応するのは警察・海上保安庁です。

問題は、その何かの事件が警察対応なのか、自衛隊対応なのか、それとも警察対応から自衛隊対応に変化していく途中のモノなのかです。その変化に対応して仕組みも変化していきます。

事件発生!

陸上 = まずは警察 → 対応できない → 陸上自衛隊 → 治安出動
海上 = まずは海保 → 対応できない → 海上自衛隊 → 海上警備行動


という流れになっています。近頃、話題の集団的自衛権で影が薄くなっていますが、グレーゾーン事態の陸上版と海上版と言えます。

このように白黒つけにくい灰色の状態に対応するため、また自衛隊に出動命令が出た後も治安維持の仕事は警察にもあるため、日本各地で陸上自衛隊と都道府県警察が定期的に訓練を行っています。

・武装工作員の侵入想定、陸自と群馬県警が共同訓練 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/150227/rgn1502270084-n1.html

こちらの記事では陸上自衛隊と群馬県警が武装工作員の国内への侵入を想定して、検問や自衛隊部隊の移動訓練などが行われていることが紹介されています。

空の場合は


陸に治安出動、海に海上警備行動があることがわかりました。では日本の空の場合はどうなのでしょう?

日本の空で何か事件が起きた場合、航空警察が出動して…ということはありません。空自体での警察組織は日本にはないので、最初から最後まで航空自衛隊が対応しています。

治安出動等に該当するものとしてスクランブル発進(領空侵犯措置)が採用されています。

日ごろの訓練が大切です。


陸海空自衛隊と警察・海上保安庁がそれぞれに日本の治安と安全を守っています。別々のばらばらでは対応できないこともありますし、仕組みがあるだけでは、必要なときの具体的な連携(担当者間の意思疎通や通信上の用語の統一など)も取れません。

だからこそ、群馬県警と陸上自衛隊がしているような訓練が必要です。

尖閣諸島などでの中国船の動きで、海での海上警備行動には注目が集まりますが、陸上での治安出動も重要です。

空での治安維持と防衛を担当する航空自衛隊のスクランブル対処にも不備はありますから、こちらも見直しと訓練が必要です。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 陸上自衛隊と警察は治安出動の訓練を行っています。

  • 治安出動の訓練です。

  • 日ごろからの訓練が大切です。


【関連リンク(註)】
・武装工作員の侵入想定、陸自と群馬県警が共同訓練 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/150227/rgn1502270084-n1.html

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