【空自×術科学校】術科学校にいこう!


教育隊での訓練、いかがですか?

教育隊での訓練の終わりもそろそろ見えてくる時期、その先には新しい学校が見えてきていると思います。

そうです、術科学校です。

今回は教育隊の次の学校の術科学校について、どういう学校?どこにある?勉強は?など術科学校のいろいろです。

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術科学校-空自内の専門学校


教育隊を終了すると次に入る学校があります。それが術科学校です。術科学校(じゅっかがっこう)とは、航空自衛隊の中の学校で、航空自衛隊の仕事を専門家としてするために必要な知識を学ぶところです。

術科学校は一般的な学校の仕組みでいえば専門学校にあたります。小中高で基礎教育や応用を学んだあとに入る専門学校、実際の仕事で活かす知識や技術を勉強するための学校です。

なぜ術科学校に行く?


ではなぜ術科学校に入るのでしょうか?教育隊で済むのではないでしょうか…

教育隊での教育は航空自衛官としての基礎教育(一般的な仕組みで例えれば小中学校の教育)をするところです。あくまでも基礎教育(だからこそ重要ともいえます)なので、航空自衛隊での実際の仕事を勉強することへの優先度は低いです。また、教育隊では戦闘員としての航空自衛官の養成の意味合いもあるのでさらに優先度はさらに低くなります。

そこで術科学校の登場です。航空自衛隊の仕事(防衛や災害派遣、海外派遣など)で実践的に活かす知識や技術を学ぶための学校です。術科学校での教育はひと言でいうと…

専門家としての航空自衛官を養成すること

が目的です。航空自衛隊はそれぞれの仕事の専門家(職種といいます)の共同作業で成り立っています。それぞれの専門家が能力を出し合って、その能力の掛け算で航空自衛隊の戦力となっている訳です。

ひとまずまとめてみると…

教育隊 → 航空自衛官になるための基礎教育 + 戦闘員としての航空自衛官の養成
術科学校 → 航空自衛隊の仕事の専門家(職種)の養成


です。

第1から第5


術科学校の意味合いがわかりました。専門家養成学校の術科学校はどこにあるのでしょうか?航空自衛隊の術科学校は日本各地の基地にあります。その数は第1術科学校から第5術科学校の5つです。具体的にみてみましょう。

・第1術科学校(静岡県・浜松基地)
航空機そのものや航空機に近い器材の整備や点検をする専門家を養成する学校です。航空自衛隊の代名詞的な航空機整備などはこちらで学びます。

・第2術科学校(静岡県・浜松基地)
同じく浜松基地にあります。ミサイルを扱う高射や無線を整備する無線整備など、ミサイルや無線機器などの保守点検を学ぶための学校です。弾道ミサイルの発射に対応する高射部隊の職種はこちらで学びます。

・第3術科学校(福岡県・芦屋基地)
第3術科学校は基地をうまく機能させるための専門家、具体的には給養や人事、補給、消防などの専門家を養成しています。航空自衛隊は基地を基盤に作戦を行うので、縁の下の力持ち的な仕事です。

・第4術科学校(埼玉県・熊谷基地)
こちらの学校は情報に関わる専門家を養成しています。気象情報を扱う気象観測、無線情報を扱う無線調査、各国の軍事動向に係る語学など、情報そのものに関係する職種とそれを支える機械を扱う職種です。

・第5術科学校(愛知県・小牧基地)
航空機の運航に関係する専門家を養成しています。具体的には空の交通整理や空港の交通をうまく捌く管制、日本の領空に近づいたり・勝手に入ってくる飛行機に対応する警戒管制などを学びます。

勉強期間や勉強内容


術科学校では、どういう勉強をするのでしょうか。術科学校は航空自衛隊の仕事の専門家(職種)を養成することが目的ですから…

・専門家として最低限必要とされる知識や技術
・その専門業務をするための法律や政令など


を毎日勉強することになります。そして知識の定着度を測定するために(どこかで聞いたことがある言葉ですね、次に来るのは…)テストをします。毎日の予習・復習は不可欠になると思います。

乗り切ろう!術科学校-オススメな勉強法


予習・復習は大事!義務教育の学校や高校でよく聞く言葉ですが、自衛隊で聞くことになると思っていなかったかもしれません。

術科学校では教科書・テキストを基本に勉強をしていきます。航空自衛隊の仕事は基本的にほとんどテキスト化されているので問題はありません。自衛隊の勉強はスーパーマンや超人、職人,、生き字引きを養成するものではないので、自分なりの勉強方法を確立すれば大丈夫です。

※先の大戦では「職人」技の兵士に頼ることで戦闘の勝利を得ることもできましたが、逆に職人技によって狭い範囲のセクショナリズム(縦割り)やその職人(軍人)が戦列を離れることで組織行動が止まってしまうこともありました。職人技に頼って何もできない!となるのは組織の仕事ではありません。過不足のない能力が必要ということです。

余談が過ぎました。勉強法?どういうの?と思われる方も。

そこで、個人的にオススメするのはテキストに直接書き込む勉強方法です。私的にはノートを書くとノートつくりに力が入って、肝心の内容を覚えられないことがあるからです。テキストに直接書き込んでおけば、必要なところそのものを見ることが出来て関連する知識も一発でわかります。

うさぎの耳的勉強法は…

1 ノートは作りません。
2 テキストに直接書き込みます。
(余白を活用します)

3 書き込みは鉛筆やフリクション(消せるボールペン)を利用します。
(知識がアップデートされることもあるので消せる方が便利です)

4 記号を使います。
(○や☆、※など。重要度や注意点をひと目で分かるようにするためです

5 関連するページを書き込んでおきます。
(P198など。そのページに関連する項目があることがわかります。ひとつひとつの知識だけでなく知識を連想・連鎖させるためです)

6 余白が少ない、書き込みで無くなった場合はポストイットを使います。
(正方形や長方形のものがオススメ、大きく書けるからです。重要度などで色分けするのはオススメしません。特定の色のポストイットが足りなくなったり、余ったりします)

です。あくまでも参考ですから、ご自身に合うものを作ってみてください(^_^)

丸暗記で解けるテストなんて存在しないけれど、テストはテキストに書いてあることに変化を加えて出題されるものです。テキストは大事だと思います。

術科学校から部隊へ


術科学校で学んだことは航空自衛隊の専門業務をするための知識や技術です、でもそれは最低限のものです。術科学校で学んだことを活かす場所は部隊、術科学校を修了すると日本各地の実戦部隊に配属されることになります。

術科学校での勉強がこれからのあなたの自衛官生活に大きな影響を与えると思います。専門家としての知識は実際の仕事に生かされます。術科学校で得た基礎知識に現場の知恵を肉付けしていくからです。学校での積み重ねが大切です。

また、術科学校の勉強で、勉強すること自体に慣れると思います。この勉強への慣れはいずれ来る(はず)の昇任試験でも活かされます。勉強しない限りは昇任試験に合格できませんので。

術科学校でのお勉強は大事です。不必要に怖がることはありませんが、失敗の少ない方法で効率的に勉強するほうがずっと楽だと思います。

応援しています(^_^)

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は 陸上自衛隊 広報チャンネル さんの投稿です。ありがとうございます!


術科学校とは?という動画です。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 航空自衛隊には術科学校という学校があります。

  • 術科学校は航空自衛隊の中の専門学校です。

  • 航空自衛隊の仕事をする専門家を養成する学校です。

  • 航空自衛隊での勉強は超人養成目的じゃありません。組織としての仕事の専門家を養成することです。


【関連リンク(註)】
・【航空自衛隊×職種#0(ZERO)】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

航空自衛隊の職種について書いています。

・【自衛隊×勉強】自衛隊はお勉強!-体力だけじゃないんです。
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/408798541.html

自衛隊=脳みそ筋肉というイメージとは違う自衛隊です。

この記事へのコメント

  • AE16-150412

    少しお尋ねしたいのですが、私は以前航空自衛隊の無線小隊で航空機の無線機整備の仕事をしていました。当然、その際にはこの第二術科学校で初級無線機整備過程と航空機無線過程を学び
    課程修了時に特殊無線技士の資格が得られます。それを見たこともあります。(自分のですが)
    ただ、資格証明書等は貰ったことがありません。
    コレって自衛隊を除隊すると資格ってなくなるのでしょうか?仕事をしている時のみだけの物?
    なのでしょうか?せっかく勉強して第二術科学校で得た資格なので勿体無い気がしています。
    他の資格のことは知りませんが、免許証的なものを除隊時に貰うことは出来なかったので
    自衛隊を除隊すると効力を失うのでしょうか?
    その辺を知る素手がありません。
    お分かりでしたら教えていただけないでしょうか?宜しくお願い致します。
    2015年12月24日 12:09
  • うさぎの耳

    AE16-150412さま お疲れ様です。

    特殊無線技士の資格自体は国家資格(総務省所管で電波法に基づく資格)ですから、航空自衛隊に在籍していたか、しているかとは無関係かと思います。

    資格自体を取得され、免状もご覧になっているのですから、資格自体は消えていないと思います。

    ・総務省 電波利用ホームページ | 無線従事者免許申請書の様式(ダウンロード)

    というページがあります(コメント欄の特性上、直接リンクが貼れません。すいません)ので、検索されてみてください。

    このページには免許の再交付申請書があります。

    AE16-150412さまが当てはまる理由で再交付を申請されるといいと思います。

    ちなみに特殊無線技士は平成元年(1989年)に分野ごとに別れて航空特殊無線技士となっているそうです。

    無線の資格を活かされてください(^o^)

    最後になりますが、ご訪問ありがとうございました!
    2015年12月24日 18:30

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