【自衛隊×採用試験】健康状態、異常なしがいい!身体検査-採用試験受験前に注意したいこと#5


自衛隊の採用試験ではいろいろと注意点があります。

今回は身体検査について。

自衛隊の採用試験を受ける際に一番注意しないといけない試験です。自衛隊の採用試験の身体検査の基準や項目、メガネはよくてコンタクトはダメなどをみていきましょう。

※この記事は、自衛隊の採用試験を受けるときの注意点を書いている記事です。自衛隊の採用試験を受験しようと思っていたのに受けられない…という事態を避けるために、受験できない条件・問題を受験前に解消しておこう!という趣旨の記事です。

※※以前にUPした記事ですが、字句の修正や項目分け、項目の追加などを行ないました。

※※※「航空身体検査に関する訓令」の一部が改正されたため、自衛隊幹部候補生のうちのパイロットの視力条件が変更されました。そのため記事の一部を変更しました(平成28年4月30日)記事中では太字で表示されます。

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※ブログ記事の元になる記事とリンク先は【関連リンク】に記載しています。
※記事中にある動画を再生する場合,音量にはご注意ください。
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身体検査-自衛隊の採用試験の難関


自衛隊の採用試験は基本的に3つの試験で成り立っています。それは…

筆記試験 - ペーパーテスト。
面接試験 - 面談して質問・回答を行う。
身体検査 - 条件にある健康状態かどうか?


です。これらの試験のうち、筆記試験と面接は傾向と対策が立てられるもの、一夜漬けでもその場しのぎでも形や答えのあるテストなので、ある程度は切り抜けられます。

ただし、身体検査だけはなかなか難しいものがあります。体の状態は日々変化しますし、病気や怪我はいつ襲ってくるかわかりません。また、日々の積み重ねや不摂生の結果が試験のときに現れるときもあります。

この身体検査は日頃の健康管理の集大成を問われる試験ですから、ある意味、自衛隊の採用試験で最難関の試験ともいえます。

とはいっても自衛隊の試験で求められる「健康」は決まっています。何でもかんでも健康第一(健康のために死んでもいい!くらい)とは違いますので安心してください。

そんな身体検査は合格基準と検査項目で成り立っています。具体的にみていきましょう。

基本的な身体検査


自衛隊幹部候補生や自衛官候補生、一般曹候補生などの試験で採用されている一般的な身体検査の基準です。自衛隊が求めている「健康」は検査項目と○○以上・未満の数値で表されます。

□身   長:男子 155㎝以上 女子 150cm以上
□胸囲と体重:身長と均衡を保っていること(太りすぎもやせ過ぎもNG)
□肺 活 量:男子 3000cc以上 女子 2400cc以上
□視   力:

1 両眼とも裸眼視力が0.6以上
2 裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上
3 裸眼視力が0.1未満でも矯正視力が+-8.0ジオプトリーを超えない範囲の屈折度のレンズによって0・8以上のもの(コンタクトレンズのこと)

□色   覚:色盲または強度の色弱でないこと
□聴   力:正常
□歯    :多数のう歯(虫歯)や欠損歯がないこと(治療完了の場合はOK)
□そ の 他:

1 身体健全で慢性疾患、感染症にかかっていないこと

※※身体検査で言う「慢性疾患」は以下の病気のことです。これらの病気に当てはまらないことが必要です※※

・気管支喘息
 小さい頃に喘息と診断されたが、最近3年間は無治療で発作が無い場合はOK
・常日頃、いつも治療が必要なアトピー性皮膚炎
・感染症を伴うアトピー性皮膚炎
・腰痛(5年以上無症状で再発の恐れない場合はOK)
・脊椎疾患(例えば腰椎間板ヘルニア)にかかわる手術を5年以内に受けた
・てんかんや意識障害の既往歴(過去にかかったことがある)がある
(乳幼児のときの熱性けいれん(幼少期の高熱とけいれんのこと。大半の人はかかっています)は大丈夫です)

・過度の肥満症
・高血圧症に低血圧症(病気としての高い血圧、低い血圧)

2 四肢関節等に異常がない(手足や関節など)
3 開腹手術の既往歴(過去に開腹手術を受けたこと)がないこと

開腹手術を受けていても以下の手術の場合は大丈夫です。

・外そけい・臍ヘルニア根治手術
(腸が鼠径(そけい)部(足の付根)に飛び出した状態のことを外そけいヘルニアというそうです。椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出した状態です。)

・腸管癒着症状を残さない虫垂切除術(盲腸の手術)
・開腹手術のうち、腹腔鏡下手術の実施後1年以上再発・後遺症がない
・開腹手術を受けて5年以上再発や後遺症がない

4 刺青が無いこと(刺青を入れているとダメ)
5 自殺を図ったことがないこと
6 躁うつ病などの精神疾患がないこと、またはその既往歴(過去にかかったこと)がないこと

7 その他に、自衛隊の任務遂行に支障ををきたす病気(重い症状がでる食物アレルギー)がないこと

以上が自衛隊が基本的に求めている「健康」の基準です。採用「試験」ですから、自衛隊の仕事に影響を与える病気と数値で表現できるものに限定しています。

試験によってはプラスの条件も-特に視力


自衛隊の採用試験で使われる身体検査の基準、基本の基準にさらに条件がプラスされる場合もあります。それはパイロットや管制官などの目に関する条件です。パイロットや管制官は24時間365日、ずっと目を酷使する仕事ですから、目についての条件は厳しくなっています。

例えば自衛隊幹部候補生でパイロットになりたい場合は…

1 両眼とも遠距離裸眼視力が0.1以上+矯正視力が1.0以上(2つとも)

1+ 裸眼視力が0.2未満の場合は、矯正視力がマイナス6.0ジオプト リーからプラス3.0ジオプトリーを超えない屈折度のレンズによって1. 0以上であること

※1の基準は変更になりました。(防衛省が平成28年3月28日(月)に「航空身体検査に関する訓令」を一部改正したため)改正前は「両眼の遠距離裸眼視力0.2以上 + 矯正視力1.0以上(2つとも)」、遠距離裸眼視力が緩和されました。

関連リンクにお知らせを貼っておきます。

2 中距離裸眼視力または矯正視力が0.2以上(どちらか)
3 近距離裸眼視力または矯正視力が1.0以上(どちらか)
4 近視矯正手術(レーシックなど)を受けていないこと
5 視力を矯正する道具はメガネのみ、遠中近各距離の視力測定は同じメガネを使うこと
6 遠近両用メガネはダメ
7 コンタクトレンズもダメ

という条件をクリアーする必要があります。

もうひとつの管制官(技術海曹の試験)では…

1 片目の遠距離裸眼視力または矯正視力が0.7以上 + 両眼の裸眼視力または矯正視力が1.0以上(2つの条件)

2 中距離裸眼視力または矯正視力が0.2以上(どちらか)
3 近距離裸眼または矯正視力が0.5以上(どちらか)
4 近視矯正手術をうけていないこと
5 視力矯正の道具はメガネ
6 コンタクトレンズはダメ

があります。さらにこれにプラスで、眼球運動、視野、夜間視力などに異常が無いことが求められます。

心配なら受診してみましょう


以上が自衛隊が求める「健康」でした。自衛隊の仕事に支障をきたすような病気や数字で表現できるものの範囲で求められる「健康」です。

これらの健康の条件に合わせられるよう、健康管理をしていくことが必要になります。歯の治療などをしておきましょう。

条件に合っているか不安!という方は受験前後に病院で健診を受けてみるのもひとつの手段です。

病院での一般的な健康診断は1万円程度(内容によります)ですから、受けてみるのもひとつだと思います。受かるかどうか分からないものにお金をつかうの!?と思っても、自衛隊が求める健康状態に無いと試験自体が受けられませんし、合格した場合でも合格を取り消される場合もあります。

病院で健診を受けてみて、治療できることであれば治療できますし、改善が必要なら試験までに改善もできると思います。

あくまでも採用試験に合格!することが大切です。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※身体検査の基準は受験される試験によって違います。募集要項を確認されてください。関連リンクに募集要項が掲載されているポータルサイト(自衛官募集ホームページ)へのリンクを貼っておきます。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛隊は採用試験を行っています。

  • 自衛隊の採用試験の中で身体検査は難関です。

  • 治療できるものは治療しておきましょう(歯など)

  • 心配でしたら健診を受けてみるのも方法です。


【関連リンク(註)】
・お 知 ら せ
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/28osirase2.pdf

航空身体検査の視力基準の変更についてのお知らせです(防衛省公式)

・【自衛隊×採用試験】自衛隊の試験は「身体検査」です。ー入隊前に知っておきたい自衛隊のこと#9
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/432183937.html

自衛隊の採用試験は身体検査、体力測定ではありません。

・自衛官募集ホームページ:防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

自衛官の採用試験のポータルサイトです。志願票(受験します!という為の書類)や受験票(本人のための書類)が用意されています。また、それぞれの採用試験の募集要項やパンフレットも用意されています。

・“チホン”のすべてがわかる!地方協力本部ポータルサイト:自衛官募集ホームページ
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/chihon/index.html

実際に説明や受験案内をしてくれる広報官(こうほうかん)がいるところがチホン(地方協力本部)です。そのチホンのポータルサイトです。

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