【国際・軍事ニュースまとめ:1週間+α】イランの核開発協議で合意案起草へ イエメン暫定大統領が戦後の復興支援計画をアラブ諸国に要請へ


週刊!!軍事ニュースです。

今回は平成27年(2015年)3月22日から3月28日の週です。

☆この週は…☆
サウジアラビアなど湾岸・アフリカ諸国によるイエメンへの軍事作戦が始まりました。サウジ軍などが空爆や陸軍部隊の移動などで、イエメン国内のイスラム教シーア派武装組織フーシ派に対して攻撃を行っています。

戦争が遠くなると思われた時期も一時はありましたが、現状では戦争はより身近になってきていると考えたほうがいいのかもしれません。

☆気になったNews☆
・イランと米欧各国の核開発協議で合意案の起草開始
・米軍が大陸間弾道ミサイルを試射
・有志連合軍がティクリート作戦で空爆を開始
・イエメン暫定大統領が戦後の支援計画をアラブ諸国に要請

※この記事は【国際・軍事ニュースまとめ】として投稿した記事を1週間ごとにまとめています。また、それぞれのまとめ記事の【この日の軍事関連ニュース】に入っているニュースの中から、私が気になったニュースをひとつずつピックアップしています。

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《3月22日(日)》
韓国軍哨戒艦撃沈から5年、北朝鮮軍の能力向上 露大使がデンマーク軍艦は核ミサイルの標的と警告

【気になったニュース】
・イラン核開発問題、欧米と合意案の起草始まる:朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/ASH3P1S22H3PUHBI001.html

イランによる核開発をめぐって行われているイランと米欧6ヶ国による交渉期限が迫っています。今月31日が交渉期限で、交渉参加国は合意された分野のみの合意案の起草を始めるそうです。

合意に至った分野は…

1 低濃縮ウランの保有量の削減
2 遠心分離機の数量の削減
3 ウラン濃縮に使用されている地下施設での濃縮活動を停止
4 3の施設を研究施設に転換する。

双方の主張の隔たりが大きいのは制裁緩和の実施と研究開発をめぐって。

イランは今年6月までに送金停止などのメインの制裁の緩和を求めているが、米欧各国は合意の履行状況を見極めた上での段階的な制裁緩和を求めています。

また、イランは研究開発用途でより高性能な遠心分離機の開発を求めていますが、他の国はウラン濃縮に使われる可能性が高いとして開発に難色を示しています。

交渉ごとですから双方に主張があります。そのため「抜本的・根本的解決」はもともと無理なお話、たいがいの交渉は「玉虫色」(当事者双方が有利に解釈できる)になります。

《3月23日(月)から24日(火)》
イエメンでシーア派武装組織が南部要衝を制圧 ウクライナが露産天然ガスの購入停止へ

【気になったニュース】
・時事ドットコム:米軍、ICBM試射
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015032400188

米空軍が進めている地球規模での攻撃のためのミサイル試射が行われたそうです。大陸間弾道ミサイルなどで即時に地球のあらゆる場所を攻撃できるようにする仕組みです。

《3月25日(水)から26日(木)》
米軍のアフガン撤収計画の内容を変更 サウジがイエメンに軍事介入、湾岸・アフリカ諸国等も参加

【気になったニュース】
・【イスラム国】イラク北部の要衝、ティクリート空爆を開始 有志連合軍 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/150326/wor1503260013-n1.html

イラク軍など(イラク軍、イラク警察、シーアは民兵部隊、スンニ派部族部隊など)が攻勢をかけているティクリート作戦で、米軍などの有志連合軍による空爆が行われました。

これまではイランとの関係、ティクリート内の宗派構成(同市はスンニ派が多数派)への配慮などから、空爆を行っていませんでした。

イラクとISという関係で見ればアメリカは味方ですが、より大きな「アラブ」という枠で見ればアメリカは敵対する関係にあるため、米軍の支援もほどほどになりがちのようです。

《3月27日(金)から28日(土)》
サウジ大使、核兵器製造を排除しない パキスタンがサウジのイエメン作戦への対応に苦慮

【気になったニュース】
・イエメン暫定大統領、アラブ諸国に「マーシャル・プラン」要請へ | ワールド | Reuters
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0MM31R20150326

戦闘終了後を見越した発言が出ています。軍事力は現状を強制的に変更することができますが、その変更された現状を長期間に渡って安定的に維持することは苦手です。(軍事力は短距離走みたいなもの、持続力は不得意)

そのため、変更された現状を「秩序」として安定(別名では固定化。そのため新しい挑戦者を生みます)させるためにはお金と生活が必要不可欠です。とはいっても軍事力の出番がまったくなくなるということはありません。軍事力は交渉の背景としてずっと出番があります。

日本の例で見れば、関が原の戦いの後の徳川家の動きに似ていると思います。表向きは東軍としての勝利ですが、内実は豊臣方大名の戦力で打ち勝った面が否定できません。そこで、徳川方は戦役終了後は経済力と軍事力を背景にした豊臣方大名の勢力削減、そして同時進行での民生の安定と経済復興(豊臣時代から成長軌道に乗って、天下普請等で投資拡大)を行いました。

徳川家は軍事力で作られた現状を天下泰平まで持っていった珍しい政権だと思います。

戦後の仕組みは軍事力と経済力の二つの面で進んでいくことが多いので、イエメンを含むアラビア半島情勢もその面で見ていくといいのかもしれません。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

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