【国民保護法#2】国民保護と防災-同じだったり・違っていたり


国民保護。

戦闘やテロから国民の生命や財産を守るための活動です。となるともうひとつ、国民の生命と財産を守る活動として防災活動があります。

この二つの活動は同じように見えてしまいますが、決定的に違う点があります。

今回は国民保護と防災について、同じところと違うところです。

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守ること-国民保護と防災が同じこと


国民保護と防災が同じこと、それは国民(住民)の生命と財産を守ることです。守るとはいっても完全無欠にすべてを守りきるということではなくて、被害自体は発生するけれど、なるべく被害を最小化しますという意味での「守る」です。

東日本大震災以降、特に自然災害への対応分野では「減災」(災害による被害をなるべく小さくしましょう)が言われています。これと同じものと考えていいと思います。

国民保護では、いままでの「防災」のような防波堤や防潮堤など建物・施設による災害対応がもともとありません。スイスや北欧諸国のような核シェルターや防護施設など戦時を想定した建物自体が日本には存在していないからです。

国民保護は最初から「減災」を想定した仕組みとなっているということです。

相手の意思-国民保護と防災が違うこと


国民保護は人為的に引き起こされる災害に対応するものです。これに対して地震や風水害などの自然由来の災害は自然の動きによって引き起こされています。

人為的に引き起こされるということは相手方の意思があるということです。

自然災害の場合でも施設や仕組みの弱いところ、脆いところには被害が発生しますが、これは自然の動きで生じるものです。でも国民保護が対象としている戦闘などから生じる災害(火災や破壊など)は相手方の意思によってターゲットとされ、破壊されるものです。脆弱で弱点なところを最初から狙って仕掛けてきます。

欧州各地で発生している一匹狼型のテロ行為を見れば、犯人がその社会の脆弱なところ、弱点、影響が拡大しやすいところを狙っていることが見えてきます。

国民保護への過剰な期待は禁物


国民保護と防災の同じところ・違うところでした。法律の仕組み自体も違う(地方公共団体の首長の責任で行う防災と政府がメインで行う国民保護など。後日触れます)のですが、大きな違いは相手方の意思です。

相手方の意思は完全に読みきることは絶対に不可能、断片的で限定的なおかつ正確かどうかも分からない情報の中で判断・決定していく必要があります。

自然災害への対応分野では、公共機関への過剰な期待はご自身の生命と財産を危うくします。それは国民保護も同じです。戦闘だから・テロだからといっても、目の前の状況に合ったとっさの判断は忘れないようにしたいですね。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は TheJR287 さんの投稿です。


武力攻撃や大規模テロなどの時に流れるサイレンです。

※この動画は PLAYMEDIA さんの投稿です。


2つ目の音が国民保護のサイレンです。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 国民保護という仕組みがあります。

  • 国民保護と防災は同じこと・違うことがあります。


【関連リンク(註)】
・国民保護:総務省消防庁
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList2_1.html

消防庁の国民保護の担当部署です。

・内閣官房 国民保護ポータルサイト
http://www.kokuminhogo.go.jp/

・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律 抄
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO112.html

国民保護法です。

・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律施行令
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16SE275.html

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