【航空自衛隊×職種 #26】高射操作員-防空の最終防衛ライン


日本の空を守ること。

航空自衛隊のお仕事です。航空自衛隊が守る!というと戦闘機が思い浮かびますが、もしかしたら、その戦闘機の防衛線は破られるかもしれません。

そこで最終防衛ラインを担当する人たちの登場です。

今回は日本の空の最終防衛ラインを守る高射操作員のお話です。
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※「航空自衛隊の職種大全」は航空自衛隊の職種を紹介する連載記事です。航空自衛隊はどういう仕事をしている?、航空自衛隊に入ったらどういう仕事をしたい!などのギモンに答える連載です。職種全体の基本的なことは…

・【航空自衛隊×職種】40の65は戦うために! 航空自衛隊の職種大全 Episode0(ZERO)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

↑こちらにあります。

高射操作員とは?


 航空自衛隊による防空の最終防衛ラインを担う高射操作員の基本的なデータは…

特技名:高射操作員(こうしゃそうさいん)

職域名:高射(こうしゃ)

学ぶ所:第2術科学校(浜松基地)

働く場所:日本各地の部隊(入間・芦屋などの各基地、車力・知念など各分屯基地)

所属部隊:高射群や高射隊

主な仕事:

1 ペトリオットミサイルを使って進入してくる敵を迎撃すること。
2 敵の航空機を迎え撃つこと。
3 弾道ミサイルを迎え撃つこと。etc…

取れる(かもしれない)資格:大型自動車とけん引

というものです。空から進入してくる飛行機やミサイルを迎え撃って、日本を守ることを仕事にしているのが高射操作員です。

最後の要


高射操作員のお仕事はミサイルを使って相手方の飛行機やミサイルを迎撃することです。航空自衛隊の戦闘機との攻防、海上自衛隊の艦艇からの攻撃も回避してきた相手方の戦闘機やミサイルを最終的に迎撃する人たちです。

だからこそ高射隊は「最後の要」と呼ばれます。

本当の最後の最後で登場することが求められる高射隊、必要なときにペトリオットミサイル・システム(地対空ミサイルのシステム)を操作して迎え撃つことが求められるお仕事です。

何でもする


高射操作員は最終的にはミサイルシステムの操作(目標の捜索・追尾識別・発射・誘導・命中確認など)をするのですが、操作だけをしていればいい!とはならないようです。これまで見てきたいろいろな職種はそれぞれの専門性を活かしたもの(悪く言えば縦割り)ですが、高射隊の高射操作員はマルチに働かないといけません。

なぜかというと、高射隊は基地の外で行動するようになっていて基地にいる隊員の支援を十分に受けられないからです。基地にいない分だけ隊員は限られてくる、その限られた隊員の中でシステムを動かすために必要なことはしなければいけない訳です。だからこそ、操作だけではいけないということです。

スピード勝負


高射操作員がいる高射隊はスピード勝負です。高射隊が迎え撃つのは高速で移動してくる飛行機やミサイル、それに対応するためには迎撃システムもすばやく展開、すばやくミサイル発射、すばやくその場を離れて(発射位置を特定されると部隊が危険になる為)、すばやくミサイル再搭載と「すばやく」を繰り返します。

このスピード勝負を朝夕晩・春夏秋冬、どんな天候でも同じようにできて、さらに、少しでもシステム運用開始を早めることを訓練しています。と同時にシステム運用は戦闘機やミサイルを迎撃するためですから、安全に確実に動けるように訓練をしています。

安全・迅速・確実がモットーなわけですね。

高射操作員に必要なこと-なるには?



1 体力
体力があることは基本条件です。基地から出て外で活動し、システム本体の操作からシステムを動かすまでの準備もしないといけません。時間や天候、環境も快適とはいえない中で仕事をするので高射操作員にとって体力は不可欠です。

2 理解力
高射操作員は迎撃システムの運用や操作をする人たちです。そのためシステムを動かすためのマニュアルや実際のコツなどを頭でも体でも理解しておく必要があります。

3 チームワーク
高射隊は航空自衛隊の中でも、ほとんどのことを自前で出来るようにしている部隊です。基地の外で活動するので食事も作りますし装備の警備もします。そのため高射隊の隊員の団結力は高く、チームワークができないと仕事に差し支えます。

4 英語
高射操作員が扱うペトリオット・システムは米国製、そして射撃訓練をするのも米国でです。そのため英語力は必要です。

マルチタレントな操作員


日本の防空体制の最後の要としての高射隊、その要の武器となるミサイル・システムを操作するのが高射操作員です。

高射隊が実戦として迎撃することはいまのところはありませんが、北朝鮮のミサイル発射実験のときには念のために出動しています。

屋外行動を基本として、日本各地へ米国へとすばやく移動・展開しています。

日本の空を守る最後の要な高射操作員になりたい方には応援を、高射操作員になられている方には敬意を表します。敬礼!

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は mitsu hiro さんの投稿です。ありがとうござます!


高射隊の展開の様子が映っています。5分ころから始まります。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 高射操作員は日本の空の最終防衛ラインです。

  • システム操作だけが仕事ではありません。

  • マルチタレントである必要があります。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事|航空自衛隊について|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

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