【日本×軍事】軍事分野で日本は特別なの?


日本と軍事。

現実世界では密接にかかわっていますが、理念の世界ではまったく関わらない存在と見られ、その関係は水と油、天の川銀河とそれ以外の銀河並に遠いとされています。

互いに遠いとされる日本と軍事ですが、日本での軍事の議論は一定の前提というか、暗黙の了解があるように思えます。

今回は、日本の軍事の暗黙の了解、不文律について、その独自性?や「日本ならでは」論の怖さなどです。

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日本の軍事議論にある前提


日本で軍事の議論がされる場合に言葉には表れないけれど、暗黙の了解というか不文律として見え隠れする考え方があります。それは・・・

・戦争は絶対にあってはならないもの。
・日本は軍事に関しては特別な地位・役割がある。


というものです。

日本は軍事に関して特別!に関してはさらに分かれていて

・日本が軍事に関われば…

1 最強の軍隊を作ってしまう!
2 軍隊を持ったとたんに他国に進攻する!


・日本が軍事に関わらなければ…

3 世界の平和は保たれる。
4 日本だけは安全が保障される。


となると思います。政治側から軍事について語られる言葉は基本的には「不戦」ですし、先日の集団的自衛権の行使に関して軍事の話題が大きくなったときには1と2が顔を覗かせました。また3と4は日常的に空気として存在しています。

この前提から生まれる困ったこと


 日本の軍事議論の前提は特別なものではないと思います。多かれ少なかれどの国も上記のものがあるもの、程度の差でしょう。自国の安全さえ守られればいいのは当然、自国の軍事力を過剰に期待するのも失望するのも当然、自国が特別な地位にあると思うのも当然だと思います。

ただ、この前提から生み出されている困りごとが2つあると思います。それは

・軍事的な選択肢が政治の手段とされていないこと
・戦争を道徳から見ることが多いこと


だと思います。

軍事が選択肢に入っていない


 日本の政治で軍事について語られるのは「不戦」からです。戦争はあってはならない!から始まる軍事は軍事力として有効なのでしょうか?ということです。最初から軍事力は使わないと明言して始まる軍事力の構築ですから、その軍事力が有効に機能するかは疑問です。

国際社会は大小の国の規模の違いはあっても、それぞれのできる範囲内で軍事力を持ってお互いにけん制しあっています。うちに手を出したら痛い目にあうよ!と見せることで軍事進攻を防いだり、実際に進攻された場合には撃退します。実際に武力行使されることは少なめですが、だからといってまったくの無防備であってもいいんです!というのは無用心です。

軍事力は政治のいち手段として常に保持されているのが日本以外の国々、個別とか集団とか関係なく自衛権に基づいて軍事力を作り、足りないところは同盟で補い合っています。

戦争を道徳で話すこと


戦争について、あってはならない・特別な地位というのは「こうあってほしい・こうあるべきだ」の別の表現法です。希望や願望の現れです。

戦争自体は本来は、人類社会が作り出した交渉と問題解決のひとつの手段です。そういう意味では合理的に作られた仕組み、日常生活でみればお金と同じ意味合いを持つものです。(お金そのものに善悪はありません)

戦争という仕組みに正義や邪悪、善であること、悪であること、という道徳上の観念が飾り付けられることで、分かりにくくなっている面があります。

戦争をすること自体が不道徳の極み、それを考えること自体が非道徳となると、戦うために有効な仕組みを作ること、そのための装備品の開発などができなくなります。

正しく怖がること


 戦争というと不道徳に非道徳、あってはならないものとして忌み嫌われて、排除されがちです。ただ現実としては有史以来ずっと戦争は存在しつづけ、いまも世界各地で戦いは起きています。また、こちらで戦争をいくら遠ざけても、戦いは相手のあることですから相手次第の面があります。

だからこそ、主権国家としての自衛権と、多くの国で集まって安全を保障する仕組み(集団安全保障など)でz自国の安全を守ろうとします。この2つは国の大小に関係なく、どの国も常に行っていることです。そのうえで、さらに国際的な治安維持(PKOなど)にも協力しています。

ここは「あってほしい・あるべき」の世界から出て、戦争は存在している、戦争自体の根絶は無理だろうという前提から、戦争を正邪善悪のメガネから見ないようにしたほうがいいと思います。そうでないと現実が変わったときに大変な被害を受けてしまいます。

特別、ならでは、という思いはどこの国も同じ、正邪善悪のメガネの度が強いだけのことです。現実にあったメガネに変えてみるのはどうでしょうか。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 日本は特別!ということはありません。

  • 戦いは相手次第です。

  • 自衛権と集団安全保障、国際的な治安協力は安全確保の3点セットです

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