【自衛隊×定年】自衛官の定年延長は×ーでも実質的に延長


自衛官の定年。

現実世界に存在する国家機関の自衛隊、そこに勤める自衛官には定年があります。

その定年が延長されるという話題が一時期ありました。

今回は自衛官の定年延長はどうなったの?と実質的な定年延長の仕組みについてです。

※文章の追加や段落分け、誤字脱字の訂正をしました。(平成29年(2017年)6月26日)
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自衛官と定年


 自衛官の定年は一般的な定年(定年とは、年齢を基準に勤務できる期間を区切る仕組み)よりも早めの設定となっています。

世間的には60歳から65歳まで延長される定年ですが、自衛官の場合は多くの方が53歳から56歳の間に自衛隊を退職していきます。年金受け取り開始まで長い方で12年の期間があります。

そんな定年の早い自衛官にとって、気になるのは定年延長という仕組みです。実際に定年延長は実現されたのでしょうか?

定年延長なし→勤務を延長する


答えからいうと定年延長はありませんでした。定年年齢自体は変更されていません。定年延長が無くなった代わりの仕組みとして勤務延長制度が作られました。ちなみに自衛隊で働く期間を延長する仕組みは勤務延長も含めて3つあります。

1 防衛出動時などの特例
2 再任用
3 勤務延長


です。

1は自衛隊がいろいろな出動(防衛出動や治安出動など)をしている最中に、定年になる隊員の勤務期間を延長させる仕組みです。この作戦行動中の隊員の交代や補充が難しい面を考慮しての仕組みです。

また、◯士長の階級の方たちが退職することで自衛隊の仕事に支障がでる場合には、防衛出動中は1年以内、その他の出動なら半年以内なら勤務期間を延長できるというのも、この仕組です。

2は自衛隊をいったん退職した人を、自衛隊側の必要性によってふたたび雇用する仕組みです。定年延長というよりも再就職に近いです。

3は自衛官の定年延長と関連する仕組みです。この仕組みが実質的な定年延長として機能するものです。

実質的な定年延長 - 勤務延長という仕組み


実質的な定年延長の仕組みが勤務延長です。定年年齢の変更はなかったので、定年退職前に期間を決めて雇用契約を延長していく仕組みとして作られました。

この勤務延長という仕組みが定年退職される自衛官にとっては実質的な定年延長となっています。

この仕組みは、退職する隊員がしていた仕事が特殊で、その隊員の退職が自衛隊の仕事に重大な影響を与える場合に、その隊員の勤務期間を延長するものです。

では、どういう自衛官が勤務延長の対象として選ばれるのでしょうか?

勤務延長の仕組みー具体的な内容



勤務延長の対象となる自衛官の基準などをQ&A形式で見てみましょう。

Q 希望すれば勤務延長はできるの?
A 延長するかしないかは自衛隊の事情・判断です。

実質的な定年延長となる仕組みですが、これは定年退職される方が望んだとしても叶えられるかは分かりません。なぜなら、この仕組みは自衛隊側が必要とした場合に行われるからです。では自衛隊側が必要とする事情は何でしょうか?

必要な事情は3つあります。

1 仕事が高度に専門的、熟練した技能や知識が必要な為、後任者が見つけにくいこと

2 勤務条件・勤務環境が特殊で後任者がなかなか見つからず、見つからないことで仕事に重大な障害が発生すること

3 退職を原因とする担当者交代が、その仕事の継続に重大な影響を与えること

という事情がある場合に定年退職された自衛官の勤務期間を延長することができます。仕事内容が技術そのものではなく判断が多めの職種、例えば情報や気象、管制など航空自衛隊で言う第4術科学校系のものでしょうか(たぶん)。

Q 職種は決められているの?
A 法律上は職種の限定はありません。上記の基準に当てはまって、自衛隊側が必要と判断すれば勤務期間が延長されます。

Q 延長を希望していないのに自衛隊側の都合で延長される?
A 本人の同意が必要なので、同意のない延長はありません。

Q どのくらいの期間延長される?
A 定年退職日の翌日から1年以内、これを最大3年間続けることができます。3年を超えることはありません。

Q 延長期間の繰上げはあるの?
A あります。延長の必要性が無くなれば本人の同意を得て期間が繰り上げられます。

Q 契約期間の更新は何を基準にしているの?
A 更新日の直前の勤務実績が良好とされる人が契約更新されます。

※法律の条文はややこしいため、管理人のほうで文言を意訳しています。正確な条文を見たい場合は関連リンクの自衛隊法(第44条以降)、自衛隊法施行令(第59条の6以降)をご確認ください。

よりよい選択を


自衛隊で長く勤められていた方にとって自衛隊は、良くも悪くも馴染みの仕事場だと思います。そこでもう一度働くことができる勤務延長は魅力的だと思います。

勤務延長を望まれる場合はスキルアップと体力維持は欠かせませんが、今までされていたこと(業務や体力錬成など)の延長と考えればいいかもしれませんね。

個人的には、自衛隊で培われた能力を活かす場所は自衛隊であっても、自衛隊以外であってもいいと思います。

ご自身にとってよりよい選択をされてください(^^)

日本の防衛のために人生の時間とご自身の生命を国家に預けてこられた自衛官の皆さんの再就職がうまくいきますことを心よりお祈りいたします。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 定年延長はありません。

  • 定年延長ではなく勤務延長の仕組みです。

  • ただし実質的に定年延長となっています。

  • 毎年の勤務実績の好評価がカギです。


【関連リンク(註)】
・自衛隊法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO165.html

・自衛隊法施行令
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29SE179.html#1000000000005000000002000000000000000000000000000000000000000000000000000000000

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