【自衛官×再就職#6】就職援護−自衛隊による再就職の手助け

【自衛官×再就職#6】就職援護−自衛隊による再就職の手助け


自衛官の再就職。

絶対に避けられないことです。自衛隊も現実世界の組織ですから辞めるときは必ず来ます。

必ずくる到達点である再就職に備えるため、自衛隊も手助けをしてくれます。

今回は自衛隊がする支援策です、現役自衛官も意外と知らない仕組みのようです。

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就職援護?


就職援護(しゅうしょくえんご)とは、定年や任期満了などで自衛隊を退職する自衛官の再就職を手助けする仕組みのことです。自衛隊は定年する方で大体は53歳から56歳程度、任期満了する方で20歳代後半から30歳代前半で再就職をされます。

一般的な会社や役所とは違って早めな退職を向かえる自衛隊、退職後の不安などを少しでも和らげるために行われる活動が就職援護ともいえます。

就職援護の目的


退職する自衛官のために行われる就職援護です。その活動の目的には別の側面もあります。隊員の再就職の手助けをすることで…

1 隊員の士気(モラール)を高めること
2 強い自衛隊を作る土台を作ること
3 将来の隊員募集に役立てること


という面があります。他の組織と比較して早めの退職をする自衛官の退職後の生活への不安を解消して、自衛隊の訓練や任務に打ち込めるようにすることで自衛隊を強くできると考えているようです。また、自衛官として勤めを果たしたら報われるんだよ!ということを示すことで、優秀な隊員の確保につなげたいという考えがあります。

就職援護の内容


いろいろな側面を持つ就職援護、その内容はどういったものなのでしょう。就職援護は大きく分けて3つの支援があります。

1 職業紹介
2 企業説明会
3 資格取得の支援


1は自衛隊掩護協会による職業紹介です。2は合同企業説明会など、再就職を希望する隊員と企業側を結びつける会合を開くもの。3は再就職に役立つ資格の取得を手助けするものです。です。それぞれを具体的にみていきましょう。

自衛官のためのハローワーク−自衛隊援護協会


自衛隊援護協会とは、自衛官の再就職を手助けするために作られた協会です。この協会では「退職自衛官無料職業紹介所」を開いて、退職される自衛官に職業紹介をしています。自衛官のためのハローワークということですね。退職した後でも利用できますので、利用したほうがいいと思います。

※東京地方協力本部では、任期制隊員の就職援護はパソナ社に委託しています。首都圏(栃木県と群馬県以外の都県)と愛知県に就職を希望する隊員への支援を行っています。これは陸上自衛隊を任期満了で退職される方だけの仕組みです。定年退職者、海上・航空自衛隊を退職者、上記の地域以外への就職を希望する人は援護協会からの支援になります。

企業との接点−企業説明会


再就職を希望される自衛官と自衛官を雇いたい企業が直接面会する場所が企業説明会です。じかに企業担当者にいろいろと聞けるので積極的に参加してみましょう。ただ担当者のなかには「俺が民間の厳しさを教えてやる」的な口調や振る舞いの方もいると聞きます。その点はそういう人と割り切って早めに切り上げましょう。

自衛隊で言われるような「民間」は基本的にはありません。だから怖がることはありません。

資格取得の支援


自衛隊側が再就職に役立ちそうな資格をピックアップして、その資格の講座を提供したり、勉強の機会を提供してくれます。自衛隊以外の組織、具体的は資格取得のための勉強を教えている会社などに委託して行われる方式や、大型自動車免許などのように自衛隊が直接教える方式の2つの方式があります。

ご自身が再就職に役に立つと思う資格取得を優先されてください。自衛隊を活用しても、ご自身で勉強されても、どちらでもいいと思います。

実際にどういうところに再就職している?


自衛隊が提供する再就職のためのいろいろな支援ですが、その支援の後の話、実際の再就職はどうなっているのでしょうか。具体的にはどういった分野に、どういう仕事内容で就職しているかです。陸上自衛隊が公表している資料によれば…

※数字は左から幹部、准尉・陸曹、陸士の順です。

■ 退職自衛官の業種別就職状況
区分    幹部  准尉・陸曹  陸士
就職援護数 770人  1,792人  1,353人
業種
農林・水産・鉱業 1% 1% 1%
建設業 3% 3% 9%
製造業 9% 9% 20%
卸売・小売業 3% 3% 6%
金融・保険・不動産 25%  10% 2%
運輸・通信・電気 7% 10% 25%
サービス業 42% 54% 36%
公務・団体 10% 10% 1%
(平成23年度陸上自衛隊実績)

■ 退職自衛官の職種別就職状況
専門・技術 18% 9% −
事務・会計 30% 12% 4%
販売・外交 12% 4% 10%
操縦手     8% 18% 21%
生産・工員 6% 12% 31%
保安・警備 12% 23% 15%
寮監     3% 4% −
その他     11% 18% 22%
(平成23年度陸上自衛隊実績)

という状況です。業界別にみればサービス業・金融や保険・製造業が多いです。職種別に見れば事務・生産・警備が多いようです。定年退職された幹部で見ればサービス業で事務・会計が多く、准尉・陸曹ではサービス業で保安警備、陸士でみればサービス業で生産・工員が多いです。

まとめてみると、自衛官の再就職は基本的にサービス業の分野で高齢になるほど事務会計、保安警備が多くなり、若い方ほど生産部門に配属されるということです。

防災−自衛官を活かす道?


自衛隊や防衛省は近頃、地方自治体への再就職を推進しています。退職自衛官を都道府県や市町村の防災関係部局に再就職させようという試みです。自衛隊側としては、災害派遣などで自治体に入ったときにスムーズに活動できるように自治体に自衛隊経験者を置いておきたいという考えがあるからです。

防衛省によると平成26年9月30日時点で317名の退職自衛官が防災部局に在籍しています。

・防衛省・自衛隊:退職自衛官の地方公共団体防災関係部局における在職状況
http://www.mod.go.jp/j/approach/others/syusyoku/taishoku/joukyou.html

もっと利用しましょう


自衛隊が隊員の再就職を手助けする就職援護でした。退職後の生活の不安解消でいまの訓練や任務に打ち込んでもらおう!という意味合いもあります。定年退職でも任期満了退職でも退職は退職、積極的に活用していいと思います。

任期制隊員の方で、就職援護を利用すると「あいつは退職予定だ、よって昇任は考慮しなくてもいい」となる面があるのは事実ですが、退職を予定しているのなら気にせずに利用しましょう。あなたご自身の人生ですから。

誰もずっと自衛隊にいられるわけではありません。在職時から就職援護のことを知っておくと再就職がスムーズにいくのではないでしょうか?基地や駐屯地には就職援護担当の部署がありますから、気軽に訪れてみるのもいいと思います。

日本の防衛のために、人生の時間とご自身の命を国家に預けられた自衛官の方たちの再就職がうまくいきますこと心よりお祈り申し上げます!

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛隊は隊員の再就職の手助けをしています。

  • 自衛隊では年間8千人から1万人前後の退職者がいます。

  • 就職援護は人事政策で重視されています。


【関連リンク(註)】
・防衛省 自衛隊 自衛隊東京地方協力本部 就職援護組織

http://www.mod.go.jp/pco/tokyo/engo/shuushokuengososiki.html

・援護業務 防衛省・自衛隊:自衛隊大阪地方協力本部
http://www.mod.go.jp/pco/osaka/recruit/support/support.html

・退職自衛官雇用ガイド:自衛隊の退職制度について
http://www.mod.go.jp/gsdf/retire/soshiki/index.html

・退職自衛官|リクルート|[JASDF] 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/recruit/taishoku_jieikan/

・【自衛隊】年間約8038人という数字 自衛官への道 その4
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/391961715.html

・【自衛隊】自衛官のゴールは再就職!
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/355705639.html

・自衛隊への疑問!? その1 自衛官って公務員だからいいよね!?
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/154311006.html

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