【軍隊≠警察】知っておきたい!仕組みとしての軍隊 #1


集団的自衛権など、国家の自衛権の話題がニュースを賑わせていますね。

個別とか集団とかの言葉が飛び交いますが、決定的に欠けていることがひとつあります。

それは軍隊とはなにか?という視点です。

自衛権行使の問題はあくまでも軍隊の使用方法についての議論、軍隊の本質についての議論が定まっていないように見えます。

そこで、仕組みとしての軍隊を知るための記事を書いていきます。今後の軍事防衛を考える基礎にしたいと思っています。

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いま軍隊を知る必要性


 集団的自衛権など国家の自衛権の話題が多い昨今。話題の増加は、南西諸島での中国軍の動きや北朝鮮軍のミサイル発射など、日本周辺での軍事的な動きが増えてきたことに比例したもので、それに伴って自衛権の議論が進められています。

自衛権の議論自体は必要なものです。自衛(自分の身は自分で守る)はカメレオンでもする(保護色を使って身を守る)し、ゴーヤでもする(きゅうりと一緒に植えた時はきゅうりを排除)のですから、自然界の掟と言えます。

ただ、今の自衛権をめぐる議論は軍隊の使用方法(だからこそ「行使」と言っています)についてのものであり、軍隊の本質を議論しているものではありません。

つまり、自衛権の手段となる軍隊の本質や在り方についての共通理解がない議論です。手段としての軍隊への共通理解が無い中で、軍隊の使用方法を論じるとトンチンカンな方向にいってしまいます。具体的には使いどき、使用方法の問題などであさっての方向に議論が行きます。

軍事は国家の一大事ですから、使用方法や使いどきを間違えないために軍隊という存在への共通理解が必要だと考えます。

軍隊って?


 軍隊とはどういうものでしょうか。さまざまな定義があるのですが、一応このように定義しておきます。

政治(家)が設定する戦争目的を達成するために、日頃から戦闘訓練をし、その訓練に基づいて戦闘を行って、戦争目的達成に必要な軍事的成果を得る組織

です。戦争自体の目的は政治が決めるもの、軍隊はその目的達成のための手段という位置づけです。軍隊は目的達成のための組織であることが何よりも求められます。一部の方々の見る、民族の為の崇高な組織とか、単なる殺戮組織である!という見方は共に当てはまりません。

軍隊とは 戦争目的 + 戦闘訓練 + 戦闘行動 + 軍事的成果 という内容の組織、あくまでも目的達成のための組織なのです。

軍隊と警察 - 似ているようで…


 軍隊を上記のように定義しました。それでも大雑把な感じです。そこで軍隊の本質がはっきりと見えるようにします。その方法は警察との比較です。軍隊は警察と比較すると、その本質や役割、戦い方、従う法、活動範囲などがよく見えてきます。

結論からいうと軍隊と警察は似ているようで違います。「軍隊≠警察」という図式です。
武器を所持し使用できるという点ではまったく同じですが、その他のことはだいぶ違います。

まずは同じ点、武器の所持・使用という視点は合法か非合法かで分けれます。

合法的に武器を所持・使用 → 軍隊・警察
非合法に武器を所持・使用 → 暴力団やギャング、武装勢力

というもの。この視点から見れば軍隊と警察に違いはありません。幕末の京都に当てはめてみれば、当時、合法的に実力行使ができるのは幕府の警察機関や軍事機関(京都所司代や京都守護職)であり、不逞浪士は非合法な武装勢力です。

次回からは違うところ


 警察と軍隊と一緒な点は武器の所持と使用とわかりました。一緒な点は基本的にこれだけです。次回からは違いについて書いていきます。ただし、違いといっても絶対的なものではありません。その文明や国家などで色合いというか重点が違うこともあります。白黒でなくグレー、またはグラデーションな部分もあります。

次回は「軍隊はどこに所属するの?」について書きます。

今日はこの辺でm(_ _)m

※この動画は JGSDFchannel さんの投稿です。ありがとうございました!


【今日のポイント】
◎軍隊は自衛権の手段です。
◎軍隊についての共通理解がないと使い方の議論がずれます。
◎軍隊と警察は似ているようで違います。

【参考になる本】
軍隊と警察を知る唯一の本かもしれません。

仕組みとしての戦争を解剖する本です。

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