【自衛隊×?#4】航空自衛隊で働いてるの?パイロットでしょ!−知られざる空自と軍事

【自衛隊×?#4】航空自衛隊で働いてるの?パイロットでしょ!−知られざる空自と軍事


タイトルにある言葉。

ゴールデンウィークやお盆、年末年始に帰省される自衛官、ご家族の方たちにとって、地元でよく聞く言葉の一つではないでしょうか。実際にある地元の親戚や友人と交わされる会話の一コマかと思います。

世間的には「航空自衛隊=パイロット」、実際の空自ではパイロット以外にも様々な職種の人達が仕事をしています。

今回は航空自衛隊のお仕事について、働いている人のお仕事(職種)、「航空自衛隊=パイロット」に潜む問題点についてです。

※以前にUPした記事ですが、新しい文章の追加、段落分け、誤字脱字の訂正、動画の追加などをしました。m(_ _)m(平成28年(2016年)4月28日)

※ブログ記事の元になる記事とリンク先は【関連リンク】に記載しています。
※記事中にある動画を再生する場合,音量にはご注意ください。


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よくある会話−航空自衛隊=パイロット


航空自衛隊でお勤めの方、そのご家族の方が帰省された時によく交わされる会話があります。それは…

おじさん: おぉーよく帰ってきたね!

あなた: はい(^o^)

おじさん:いま何してんの?

あなた:航空自衛隊で仕事をしています!

おじさん:えっ!航空自衛隊にいるの、じゃーパイロットなんでしょ!どうやって操縦するの、どっかで飛んだことある?(身振り手振り付きで)

というものです。

別におじさんに他意も悪意もありません。ただ単に航空自衛隊=パイロットというイメージに忠実なだけです。たいがいの航空自衛官の方は「あぁ〜そうです、操縦してますね」という感じで流しているのかと思います。

仕事をしているのが航空自衛隊でない場合は…

陸上自衛隊=歩兵=ほふく前進
海上自衛隊=軍艦乗り=大砲を撃つ

という感じではないでしょうか。

では、航空自衛隊のお仕事、空自で働いている人のお仕事とはどういうものなのでしょうか?

空自のお仕事


航空自衛隊は日本の空を軍事的に守るために24時間365日稼働している組織です。守るために戦闘機や輸送機、ヘリなどの飛行機を持っていますし、それらの飛行機を操縦する人、操縦する人を支える人たちが仕事をしています。

日本の空の軍事防衛に加えて、海外派遣や災害派遣(主に空輸)でも仕事をしています。

空自の隊員のお仕事


 日本の空を守っている航空自衛隊ですが、モノだけでは組織的に動くことはできませんね。そこで航空自衛隊では、各隊員をいろいろな分野の専門家(職種)として仕事をさせています。

航空自衛隊の隊員のお仕事の代名詞的な「航空機整備」のお仕事がありますが、航空機整備は大枠、その中にヘリコプター整備員、航空機整備員、エンジン整備員と専門化していきます。

どういう職種があるの?


では具体的にどういう職種があるのでしょうか? 職種は自衛隊的には職域(大枠) ・ 特 技(細かい専門分野)という分け方です。左から職域・特技で見ていきましょう。(一部のみ紹介です)

・航空機整備 :ヘリコプター整備員・航空機整備員・エンジン整備員
・高   射 :基地防空操作員・高射操作員
・施   設 :土木建築員・電気員・設備機械員・給汽員
・消   防 :消防員
・補   給 :補給員・燃料員
・会   計 :調達員・会計員
・気   象 :気象観測員
・管制警戒 :飛行管理員 ・航空管制員・警戒管制員

があります。日本の空を守るための戦闘に直接関わる、間接的に関わるという分け方もあります。(直接はパイロット、対空兵器の操作員、警備員など。間接では補給や会計、気象など)

総務人事とかになると戦わなくてもいいの?


となると人事の仕事をしている人は戦わなくていいの?と思われる方もいると思います。たしかに仕事そのものは人事ですから、戦わなくてもよさそうです。

が!

戦闘行動への直接関与という視点では「後方業務」(人事や補給など)ですが、自衛官という視点では立派な「戦闘員」なので戦います。当然に武器も貸与されますし、戦闘や射撃訓練も行ないます。

また、航空自衛隊が行う戦闘行動は、戦闘機の操縦や高射砲、ミサイル発射などが直接の攻防を担当しますが、それを行うためには「後方」部隊の手助けが必要です。戦闘機を例にとると…

・飛び上がるためには燃料が必要→燃料員
・戦うには武器が必要→武器弾薬員
・パイロットも腹が減る→給養員
・毎月の給料は欲しい→会計員
・出世も必要→人事員
・戦闘機が帰ってくる基地が必要→警備員
・温かい風呂に入りたい→給気員(ボイラー)
・戦闘空域の気象状況が知りたい→気象観測員
・基地からの離発着→飛行管理員 航空管制員

と、いろいろな隊員が関わります。直接的に手を下すことはなくとも、戦闘員を手助けすることで航空自衛隊の戦力を形作っています。

パイロット・歩兵・軍艦乗りに潜むコト


「パイロット・歩兵・軍艦乗り」がスタンダードなのが現状かと思います。善悪の事柄ではなく現状ですが、この「パイロット・歩兵・軍艦乗り」というイメージの裏に潜むのは…

軍事への無関心

という事態です。「パイロット・歩兵・軍艦乗り」というイメージを見聞きすると山本七平氏が指摘されていたことを思い出します。

それは山本氏が砲兵隊の観測将校として訓練中の出来事、お母さんと子供が訓練を見ていたそうです。お母さんは「風車を回していいねぇ〜」と言っていたそうです。

ここでの「風車」とは風向風速計のことで大砲の命中精度を上げるために必要な機材です。風向風速計で得られたデーターで火砲の射角(角度)などを決めて射撃をします。データーに基づいて数キロ先の相手国兵士を殺傷し、兵器を破壊するのです。

「風車」で人が殺傷されるということは、お母さんと子供にとって想像外のことでしょう。母子にとって軍人は「歩兵」以外にないのかと思います。

そう考えると現在の日本の「パイロット・歩兵・軍艦乗り」と変わりありません。

「パイロット・歩兵・軍艦乗り」という紋切り型の軍人観が戦争を難しい方向に持っていくのだと思います。戦う時機を間違えたり、戦闘行動や戦闘技術ばかりに目がいって補給などに無関心になる、また「前方・後方」「攻撃的・防衛的」などの言葉も難しさを招きます。

わかりやすい分け方に潜む落とし穴、デモクラシー体制では致命的な失敗を引き起こしかねない(戦いの終わり時、始めどきを間違える)事柄です。

帰省される自衛官の方の話を聞いてみたり、接してみたりして、気楽に軍事に関心をもってみませんか?

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

※この動画は RUNWAY FUN [Aviation & Military & plus] さんの投稿です。ありがとうございます!


ズバリ!こういうイメージです。

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛隊で仕事をしている=「パイロット・歩兵・軍艦乗り」というイメージです。

  • 実際はいろいろな分野の専門家が仕事をしています。

  • わかりやすいイメージには落とし穴があります。


【関連リンク(註)】
・隊員の仕事(航空自衛隊)
http://www.mod.go.jp/asdf/about/work/

航空自衛隊の公式サイトです。

・【航空自衛隊×職種#0】40の68は戦うために! 航空自衛隊の職種大全:わかる!航空自衛隊∠(^-^)
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/393576433.html

職種のことを具体的に書いてみました。


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この記事へのコメント
うさぎの耳様
こんにちは

>会計や補給などに携わる隊員を「戦闘に関わらない」ということで給料を下げるというものです

これって一番実は地味だけど大切な分野ではないでしょうか?
ここがしっかりしているかどうかが大切なのに・・・。企業でも。
安易に外注したりするのはどうよ、と思っていた矢先、自衛隊でもそうなりつつある・・・。悲しいことです。
ちなみに大阪城内にある第4師団の設計は陸軍経理部が担当してます。1930年代に。
(今はこの建物は残ってはいるけれど、博物館が撤退したため用途不明です。壊されなければいいけれど)

本当にいろんな困難の中、どうか頑張ってください。いつも応援してます。
Posted by 章姫 at 2010年12月31日 16:20
章姫さま こんばんは(^^)

いわゆる「後方」業務ですが、業務自体の性質だけをみれば外注も可能かと思います。

ただ、自衛隊部隊は戦場での活動を想定しているのですから、そこに武器の携行ができない軍人(「准自衛官」は戦闘行動にに携わらないそうですから)がいるとおかしなことになります。同じ戦闘服を着ていても一方は武力行使ができ、他方は出来ないという状況です。

准自衛官を作るくらいなら、軍属を雇用したほうが早いと思います…帝国陸海軍の場合は、ある階級相当の待遇で法曹や民間人を雇用していたからです。

訂正します。

軍属よりも予備役を雇用したほうがいいと思います。兵隊としての実数は減りませんし、訓練されているため戦時の際にも役に立ちます。
Posted by うさぎの耳 at 2010年12月31日 21:15
追記です。

大阪城内の建物はまだ残っているはずです。まぁいつ壊されるか分かりませんが…

いつも応援ありがとうございます。励みになります!!!
Posted by うさぎの耳 at 2010年12月31日 21:19
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