【自衛隊×資格】自衛隊に入ると資格が取れる?


自衛隊に入りたい!

という理由のなかのひとつに「だって自衛隊に入ると資格が取れるんだよ~」があります。この理由は自衛隊が隊員募集の際に使う(過去は多用されました)売り文句の一つです。

よく言われている「自衛隊にいけば資格が取れる」という言葉、本当に「取れる」のでしょうか?

※以前にupした記事ですが、見出しの追加、誤字脱字の訂正、新しい文章の追加などを行ないましたm(_ _)m(平成27年(2015年)1月10日)

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資格は取れます!


 結論からいうと航空自衛隊に入ると「資格」は取れます。航空自衛隊では…

普通自動車/大型自動車/宅地建物取引主任/旅行業務取扱主任/ビル管理技術者/衛生管理者/大型特殊自動車/クレーン/ボイラー技師/危険物取扱者/フォーリフト/自動車整備/溶接/電気工事士/特殊無線技師/調理師/速記/衛生管理者/火薬類取扱保安責任者/防火管理者/情報処理技術者/建設機械技能/冷凍保安責任者/パソコン技師 

などが「取れる」となっています。何らかの資格が取れるのは事実ですが、これはあくまでも、本人の努力次第です。自衛隊側は資格取得自体(合格)を保証しているわけでなく、本人の努力をサポートできる制度を整えていますよ!という意味での「資格は取れる」です。

自衛隊での資格の位置づけ


 自衛隊は資格を必要としています。それは自衛隊の仕事をするためにです。自衛隊のしている仕事は法律や仕組みに基いて行っているので、多くは資格を必要とするからです。たとえば燃料員というお仕事、航空自衛隊の扱う油類の管理や利用をしています。燃料員は危険物取扱者の資格がないと仕事ができません。また、自衛隊では再就職のための資格取得も重視しています。

自衛隊でいう「資格」はいろいろとあります。自衛隊では資格を…

・部内資格:主に自衛隊内部でのみ通用し、隊内で取得する資格(特殊車両の運転免許など)

・部外資格:自衛隊以外の機関が実施する資格のこと。一般的な意味での資格

の2つに分けています。自衛隊在職中にはこの資格が取得できるようサポートが行われます。

※上記は便宜的な分類です。一般的な資格がそのまま自衛隊内で通用することもあります。例えば簿記や情報処理技術者など

なぜサポートする?


 自衛隊では部内資格については所属する職場の中でサポート体制が取られます。なぜかというと自衛隊でする仕事は部内資格がないとできないからです。例えば飛行機の移動に使う車両を運転するための免許などは、航空機整備員の人たちは持っていないと仕事ができません。

部外資格については自衛隊の学校で行われる技能訓練や自衛隊援護協会の通信教育などがあります。部外資格については、自衛隊の仕事のため・退職後の再就職のためという2つの面からの取得になります。例えばボイラー技士は自衛隊では給汽員の仕事には必要ですし、再就職のためにも利用されます。部外資格の具体的な支援体制としては…

・技能訓練
 大型自動車免許などの取得を支援してくれます。資格取得に専念したいのなら理想的です。退職後に活用できる資格講座を受講できるようにされています。

・(財)自衛隊援護協会の通信教育
 世間一般で知られている資格の取得をサポートしてくれます。サポートといっても一般的な通信教育ですから、良し悪しはあります。

・公的部門受験対策講座
 自衛官から他の公務員になりたい人のための講座です。警察官や消防官になりたい人がメインです。

※技能訓練と公的部門受験対策講座は在職3年以上の隊員のみ

誰でもサポートを受けられる!?


 わけではありません。「資格が取れる」といっても一定の制約があります。主に部外資格については、予算や受講人数の関係で支援を受けられる人は限られます。社会的に人気のある資格は受講希望者が多いですから、任期制隊員の退職予定者や定年退職者が優先されます。

ほしい資格じゃない…


自衛隊では資格が取れる!とはいってもあなたが欲しい資格ではない可能性はあります。自衛隊で資格取得が優先されるのは、自衛隊での仕事ができるようにするためです。例えばあなたが理学療法士になりたいとします。

・理学療法士なりたい!
・航空自衛隊で配属されたのは施設隊(自衛隊内で土木工事を行う部隊)
・施設隊として必要な資格は大型免許や特殊免許など
・大型免許等の資格取得が最優先(支援体制あり)
・理学療法士は個人的に取得してね

となります。そうなると「騙された!ヾ(*`Д´*)ノ"」となりやすいですが仕方ありません。自衛隊としては仕事に必要な資格の方が優先します。航空機整備員になったのに整備に必要な資格を持っていない!となれば自衛隊在職中は何もできません。

本人の努力です


「資格がとれます」という言葉、魅力的です。自衛隊としてサポート体制はとってくれます。それは第一には自衛隊での仕事をするために必要な資格をとること、第二には除隊して再就職するために必要な資格の取得です。

どちらの資格取得にしても必要なのは本人の努力です。自衛隊側は手助けはできますが、勉強するのは本人、受験するのは本人、合格するのも本人です。自衛隊にいるだけで取られる資格は基本的に部内資格(とはいっても研修は必要)ですから、退職する場合、それが再就職に役立つかはわかりません。

資格がとれます!という言葉のほんとうの意味を知って、自衛隊に入ると楽だと思います。そうすれば自衛隊にいる間にすることも見えてくるのではないでしょうか(^_^)

ちなみに資格取得の時に気になる「教育訓練給付制度」(厚生労働省が資格取得にかかった費用の一定額を支払ってくれる仕組み)は自衛官は利用できません。なぜなら自衛官(も含めた公務員全般)は雇用保険に入っていないからです。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛隊の「資格取得」はサポート体制を指している

  • 資格の合格は本人の努力次第(自動的に資格取得ではない)

  • 全員が支援を受けられるわけではない(特に講座受講関連)

  • 退職予定者が優先される(基本的に再就職支援という位置づけだから)

  • 自衛官は公務員なので教育訓練給付制度は利用できません(雇用保険に入っていません)


【関連リンク(註)】
・財団法人自衛隊援護協会
http://www.engokyokai.jp/index.html

・自衛官募集ホームページ 
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/09.html

・【自衛隊】年間約8038人という数字 自衛官への道 その4
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/391961715.html

・【自衛隊】自衛官のゴールは再就職!
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/355705639.html

・自衛隊への疑問!? その1 自衛官って公務員だからいいよね!?
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/154311006.html

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