【自衛官×給料】自衛官の給料-初任給・昇給など基本編


自衛官。

特別な国家公務員として働いている人たちです。

働いている以上は労働時間などに対して給料が支払われます。

陸海空自衛隊に入りたい方にとって、とても!気になる自衛官の給料のお話です。

※以前にUPしていた記事ですが、最新の法律改正などを踏まえて新しく書き直しました。文章や見出しの追加、改行などを行いました。(平成27年(2015年)4月29日)

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自衛官の給料


自衛官も働く人、その労働や労働時間に対して給料が支払われます。これ自体は当たり前のことなのですが、一部には「自衛官はお金を求めてはいけない」的な考え方もあるようです。

兵士をあらわす英単語のsolderは、もともとはsold(貨幣)、つまりお金を意味する言葉から生まれたそうですから、兵士とお金は切っても切れない関係にあります。

では、日本の兵士、自衛官の給料はどういうモノで決まっていくのでしょうか?

自衛官の給料の決まり方


自衛官の給料は基本的に2つのモノで決まっていきます。それは法律と階級です。

まずは法律、これは「防衛省の職員の給与等に関する法律」(+施行令+細則)です。この法律できっちりと支給額が決められています。法律の動きはゆっくりなので、世の中の動きからは何歩も遅れて給料が増減します。(増えるのも減るのも遅い)

次は階級で給料が決まるということ。これは自衛官の給料は年齢とは無関係に階級で決まるということです。大企業の場合はある程度の年功賃金があるようですが、約21万人の「企業」ともいえる自衛隊は年齢ではなく階級で給料が決まります。

※扶養家族がいる、給与額に反映される経験があるなどの場合は若干の増額はありますが、これは年齢が理由ということではありません。年齢が高い人がたまたま家族がいたということです。

給料の具体例-初任給・昇給・階級


法律と階級で決まる自衛官の給料です。具体的に見てみましょう。

【初任給】
たとえばあなた(仮に鈴木さん 27歳)が2等○士(一般曹候補生)で自衛隊に入隊するとします。18歳で入隊した山田さんと給料を比較してみましょう。

・18歳で入隊した山田さん 2等○士 1号俸 16万160円(月額)
・27歳で入隊した鈴木さん 2等○士 1号俸 16万160円(月額)

となります(実際には他の条件も加味されます)。法律で決められた支給額を階級基準で支払うから基本的に同額です。

【昇給】
こうなると「勤続年数が長いと高くなるんじゃないの?」(いわゆる年功賃金)と考えられる方もいると思います。

確かに、自衛隊で長く勤務すると号俸(ごうほう)が上がります。でも最高号俸に達すると給料はそれ以上は上がらなくなります。○士長を例に見てみると、○士長の最高号俸は33号俸・23万7300円で昇給はストップします。

つまり階級によって上限があるということですね。となると、自衛隊でより給料をあげたい!場合は階級を上げていくしかないことになります。

【階級で見る給料】
次は自衛隊で使われている階級のうち、代表的な階級で給料を見てみましょう。すべての金額は日本円で月額です。

・○将(旧軍で言う将軍、大半の人は就けない階級) → 72万円
・1等○佐 (司令官クラス。三等級で計算) → 40万2000円
・1等○尉(がんばれば就ける可能性) → 27万2800円
・准○尉 (正規雇用に移行すれば就ける可能性大) → 23万300円
・○曹長 (事件・事故が無い限りは就ける可能性) → 22万3800円
・3等○曹(自衛隊の「正社員」の入り口) → 19万190円
・○士長 (退職しなければ、ほぼ昇任できます) → 17万6500円

※○には陸海空の文字が入ります。航空自衛隊の場合は1等空佐、空士長となります。

こちらはあくまでも、その階級の最低額(支給額。手取額ではありません)です。任官するときの学歴や経験などが考慮されると、最低額よりも上の金額となります。

自衛官の給料は高い?安い?


自衛官の給料の基本でした。自衛官の給料が高いか安いかは分かりませんが、一般的に考えられているほどの「高い!」という印象はないように感じます。

法律に書かれている基本給を見てみると、自衛官という職業の給料は仕事の危険度(災害派遣や海外派遣での死傷など)に比べて対価が低いようにも思えます。「ハイリスク・ローリターン」という賃金状況ですね。

例えば、同じ!?と思われがちな警察官の初任給(月額)と比較すると…

警視庁の警察官:247,000円(Ⅰ類採用)・208,000円(Ⅲ類採用)

※平成27年1月1日現在の給料月額に地域手当を加えたもの(1,000円未満切り捨て)。

鳥取県警の警察官:208,900円(警察官A)・167,100円(警察官B)

※平成27年4月1日現在の基本給。

陸海空自衛官:234,300円(自衛隊幹部候補生の大卒程度試験、修士課程修了者)・160,160円(2等○士)

※平成26年4月1日現在の基本給。手当などは含まない。

と、だいたい警察官と同程度の給料のようです。

ハイリスク・ローリターンを基本にしている自衛官の給料ですが、その中でハイリスク・ハイリターンになっているのが幹部自衛官です。自衛隊でより高い給料が欲しい場合は基本的には幹部自衛官になられることをお勧めします。

自衛隊では、自身の昇進を曹長や准尉で階級を留めて、実質的に幹部自衛官よりも高給をもらう(幹部に比べて責任の度合いが下がり、転勤も少なくなるが給料は上)事例もありますが、防衛省ではその現状を変えようとする検討も行われていますので、今後はできなくなる可能性はあります。

給料が高いか安いかはご自身の判断しかありません。自衛官の場合、毎月の給料の代償がご自身の生命と健康、そして家族の人生であることは頭の片隅に置いておいたほうがいいかもしれませんね。

以上、うさぎの耳(@usaginomimi)でした!m(_ _)m

【うさぎの耳的な今日のポイント】

  • 自衛官には給料(俸給)が支払われます。

  • 自衛官の給料は法律などで決められています。

  • 自衛官の給料は基本的に階級で決まります。

  • 自衛官全体としては「ハイリスク・ローリターン」な賃金です。


【関連リンク(註)】
・防衛省の職員の給与等に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27HO266.html

自衛官の給料の基本を決めている法律です。自衛官の給料に関するルールはこの法律に書かれています。

・平成27年度 警視庁採用サイト | 警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyo/27/

サイトトップの採用案内→警察官→給与及び待遇に書いてあります。

・職員採用/警察本部/とりネット/鳥取県公式サイト
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=63043

トップページ→警察官・警察職員採用案内パンフレット等→警察官・警察職員採用案内に書かれています。

この記事へのコメント

  • 一期一会

    ブログ拝見しました。いろいろ為になってとても良かったです。
    わたしの方も興味があればご覧になって下さい。
    2009年07月30日 11:48
  • うさぎの耳

    一期一会様

    ご訪問くださりましてありがとうございました。

    覗いてみますね。
    2009年08月01日 08:33

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