防衛研究所が国際赤十字委員会とセミナー開催

防衛研究所が赤十字国際委員会と共同セミナーを開催したそうです。

自衛隊と防衛省は国内的には目立たない存在ですが、さらに輪をかけて目立たないのが防衛研究所というところ。

この防衛研究所は目立たなくとも今回のような会議を開くなど重要な働きをしています。


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まずは防衛研究所とは・・・
 
任務
 防衛研究所は防衛省の機関で、安全保障に関する基本的な調査研究、幹部自衛官その他幹部職員の教育及び戦史に関する基本的な調査研究等を行っています。その研究成果は防衛政策の立案に寄与するほか、『東アジア戦略概観』等の刊行物として広く部内外に提供されています。

組織
・研究部
 安全保障政策、法制、戦略理論、国際関係及び地域情勢に関する調査研究

・戦史部
 戦史に関する調査研究及び戦史の編纂

・教育部
 幹部自衛官その他幹部職員への安全保障に関する教育

・図書部
 防衛研究所、自衛隊の各幹部学校、統合幕僚学校の調査研究・教育活動の支援及び戦史資料の管理・調査研究
※史料室は一般公開していますが、図書館本館は一般公開していません

※防衛研究所ホームページより転載。見易さを考慮して適宜改行しています。

というところです。

簡単にいうと、国家としての軍事戦略の調査研究と過去の戦争の歴史を調べているところで、その調査研究によって得られた成果を自衛隊や防衛省の幹部に教育しているところです。


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 平成21年7月1日、2日に防衛研究所は赤十字国際委員会と共に「ICRC国際平和協力セミナー」を開催、セミナーでは「国際人道法」(戦争をするときや戦争時のルール)や軍隊と民間団体との協力体制のあり方、最近注目されている民間軍事企業との戦時国際法との関わりなどが話し合われたようです。

こういった会議が行われるようになった背景には、自衛隊の国際協力任務が法律上の本来任務とされたことが挙げられています。

海外での作戦が増える自衛隊としては時宜にかなった会議となりましたね。

さすがは防衛研究所です。



話は変わります。

 私たちはけっこう法律を”愛して”いますが、その法律の中でも一番遠くにあり”無視”されているのが「国際人道法」という存在です。(ここでは正確性を期すために戦時国際法とします)

戦時国際法というのは、戦争をする際のルールを国際的に取り決めた法です。中立国としての振る舞い方や陸上や海上での戦闘行為でのルールが決められています。

戦争というと「無法の極み」と思われがちですが、実はルールがあるのです。

よく知られているのは赤十字の活動に従事している者を攻撃してはいけない、病院や病院船を攻撃してはいけない、各国の歴史的文化財を攻撃してはいけないなどですね。

ただ、この戦時国際法はルールといっても、守らないことに対する刑罰・罰則はありませんし、守るか守らないかは基本的にはそれぞれの独立国家の判断になります。

世界各国では一応尊重はするが、イザというときは国際法が適用されない例外を設けることにしています。(これを留保といいます。原則は尊重しますが例外はありますよ!ということ)



 「守られない法なら意味がないじゃかないか!!」と思われる向きもありますが、国際法は大義名分を得るための手段として有効です。

「我が国は国際法を遵守している」と宣言すれば大義名分(戦争を理由付ける)は得やすいとうことです。実際に多くの国は戦争が始まった場合、「国際法を遵守して~」という宣言をしますよね。

ということは、国際法は「法律の形をした戦争」ともいえるのです。

中国軍は「超限戦」という概念において「法戦」という戦争形態を示しています。この「法戦」は国際法を如何に自国の有利に扱うかという意味のものです。

◎戦争はお互いが争うもの・・・
従軍看護婦たちの大東亜戦争

簡単にまとめますと、国際法は・・・

・破っても罰する機関は存在しない(国際司法裁判所や国際刑事司法裁判所は存在しますが、独立国に命令できる力はありません)

・破ったことに対する罰は、紛争当事国同士の復仇や報復で償われる(破ったらこっちも破るぞ!!ということ)

・国際法の解釈にあたっては「如何に自国にとって有利に解釈するか」が基準で行われていること

・「法戦」として使われることが多い

ということです。

国民のための戦争と平和の法←知らないと大変です。


 国際法は自国が行う戦争において、自国が有利な地位を占めるために必要な範囲で遵守されるということになりますね。

各国政府としてはこのようなことは決して口にはしません。また「心から」「誠実に」遵守しようという国は少ないと思います。

ちなみに、戦時国際法は批准した国々に対して、自国民への戦時国際法教育を求めています。それは戦争の際に無用の犠牲を出させないために必要だからです。

ひところ大流行だったこの本も
←ベストセラー

内容の大半は「敵が攻め込んできたとき国民はどうすべきか」という事が書かれています。

スイス政府の真剣さの証明ともいえますね。

”条約無視”は憲法違反(96条?)になるのではないかと心配になりました。(o´・c_・`o)・゚・・゚・・゚・・゚・シンパイダナァ・・・・・

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